照らす太陽
□6枚目
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ジョ「指示があるまで勝手な行動は慎むように。いいな」
言い終わるや否や、ノヴァはさっさと部屋を去る
逡巡し、そのあとをリベルタが、そしてフェリチータが追っていく
『俺は部屋に戻る』
ジョ「問題を起こさないと言うのであれば、構わん。解散にしよう」
デ「オイオイ、ちょっと待てよ。
モレノっていやァ、オメーの伯父さんだろうが。
心配じゃねェのか」
部屋を出て行こうとすると、デビトに肩を掴まれて阻まれる
珍しく、パーチェものってきた
パ「ノヴァはああ見えて心配しているみたいだけどさ、君はどうなの。
家族でしょ?」
ル「デビト、パーチェ!止めてください!!」
ルカが声を荒げるが、デビトが肩を掴む力は弱まらない
いや、むしろ強くなっていく
デ「テメェはいっつもそうだ。
俺たちを、まるで別の世界の出来事を見ているみたいな眼で眺めてやがる。
テメーもファミリーの一員だろうが!」
『そうだ。俺は<アルカナ・ファミリア>のディクターだ。
パーパの、モンドの<家族>ではない』
ただの一度たりとも、そう思えたことはない
血の絆なんて、お前たちが思っているほど良い物なんかじゃない
むしろ、目に見えないからこそ、弱すぎるんだ
パ「この状況でそれを言えるって、すごい度胸だよね。
いくらオレでも、いい加減怒るよ」
『怒ればいい。俺は構わない。
何度だって言おう。俺はお前たちを家族だなどと思ったことはない。
何時まで経とうとも、お前たちは俺にとっては他人でしかない』
血縁が家族に思えないんだ
この世のすべてが、俺にとっては他人だ
味方か、そうじゃないか
その程度の区切りしか俺には必要ない