照らす太陽

□20枚目
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昨日あの後、パーパに突然非番を言い渡され今日は休日
つまりルカも休み
客人も居るが、二人でどこか出かけようか

『ふむ』
ル「ディク様?」
『ルカ、今日用事はあるか?』
ル「いいえ、ありませんが」
『なら、昨日言っていただろ。
お前の薬草園に出かけないか?
お茶の準備をして』

着替えをしながら誘う
ルカは少し考え込むように黙る

ル「ええと、なぜ?」
『特に理由はないが、そうだな。
この一週間一緒に居られなかっただろ。その埋め合わせ半分』
ル「残りは?」
『俺が一緒に居たいのが半分。
な、デートに行こう』

デート、と言った瞬間にルカの顔が真っ赤になる
うん、あと一押し

『な?』
ル「うぅ」
『な?』
ル「・・・わかりました。
準備をしてきますので、しばらくお待ちいただけますか?」
『もちろん』

足早にルカは部屋を出ていく
俺は一度きつく締めたネクタイを解き、机の上に放る
遊びに行くのだから、堅苦しくしている必要はない
シャツのボタンも2つ外し、本棚から本を抜き出す
しばらく、がどれほどかわからないからな
時間は有効に使わなければ
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