照らす太陽

□18枚目
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どうやら昨日、件の客人が到着していたようで
俺はフェリチータとその客人の迎えに上がることになった
ついでに<剣>の見学も

『<聖杯>よりは緩いんだな』
フェ「え、何が?」
『雰囲気。
あそこは堅苦しくて居心地が悪かった。
ああ、嫌いな訳じゃないからノヴァには言わないでくれよ』

一応釘を刺しておく
フェリチータの事だ、そんな事はしないとは思うが何かの拍子に言われて
空気が悪くなるのは困る

フェ「ふふ、もちろんよ。
リベルタもノヴァも、兄さんの印象が変わったって嬉しそうに言ってたよ」
『・・・』
フェ「照れてる?兄さん」

<剣>のメンバーにも笑われてしまった
歩いていると、あちこちから声がかかる
妹は皆から愛されているようで、ほっとする
と同時に誇らしい

『そういえば、最近ルカの機嫌が悪いんだが理由を知らないか?
心当たりがなくて』
フェ「兄さん、それ本気で言ってるの?」

なんでそんな怪訝な顔をされなきゃならないんだ
本気で俺はわからないから困っているんだ
表面は変わらないんだが、ところどころ扱いが雑と言うか
静かに怒っているであろう事は気付いている

フェ「ルカがかわいそう。
せっかく兄さんと一緒に居られるって喜んでいたのに」
『はぁ?』
フェ「兄さんが自分で気づかなくちゃダメ。
私からは教えてあげない」

からかわれている
絶対からかわれている
早いうちに気付かないと、これをネタにいろいろ言われそうな気がする
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