照らす太陽

□15枚目
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パ「ディク!
聞いたよー」

声がしたとたんに、後ろから衝撃が
まさか人にぶつかられて鞭打ちになりかけるとは・・・
さすがは暴走列車

ル「パーチェ!!
あなたそれいつも止めなさいって言っているでしょう?!
ああ、ディクター様大丈夫ですか?」
『首が死ぬ・・・』

首筋を押さえてうずくまる
正直そこまで痛い訳ではない
が、このくらいしないとパーチェは反省しない

案の定、少し慌てた様子で俺の顔を覗き込んできた

パ「ごめん、大丈夫?」
『もうやらないか』
パ「うん、もうやらない」
『ならいい』

そう言ってやれば、無邪気に顔をほころばせるのだから憎めない
差し出された手を取って立ち上がると、オロオロとしているルカの方を振り向く

『ちょうど良いし、パーチェもそのつもりだったんだろ?』
パ「へ?」
『今日は<棍棒>の見学をしてくる』
ル「・・・わかりました」


どうも昨日あたりからルカの機嫌が悪い
全く心当たりがないんだが
訪ねようと口を開く前に、手を思い切り引かれ体が後ろに倒れそうになる

パ「そうと決まったらさっそく行くよ!
巡回!!」
『パーチェ、引っ張るな』

言った傍からこいつは
もう少し考えて行動してくれ
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