照らす太陽
□6枚目
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緊急招集という事で仕方がなく、久しぶりにファミリーの集まりに顔を出した
最近ではダンテに報告に上がるくらいで、ほとんど公の場に顔を出さないようにしていたというのに
ガチャ
ノ「遅いっ」
リ「何イライラしてんだ」
ノ「別に、時間を無駄にしたくないだけだ」
何時に無いほど苛立った様子のノヴァ
時間に厳しいとは言え、集合時間に遅れたわけではない
なにをささくれ立っているんだろうか
ジョ「話を始めるぞ。
レガーロ島に賊が入った」
『へぇ』
ジョ「この島の重要人物を攫い、逃走中だ」
パーパとマンマでないのは確かだろう
あの2人ならばジョーリィがここまで落ち着いているはずがないし、
なにより簡単に攫われるはずがない
デ「で、それは誰なんだ」
ジョ「モンドの兄、モレノだ」
リ「ノヴァの親父さんじゃねぇか」
ファミリーにとって交渉に足る人物であり、本人の意思では抵抗もできない
なるほど、人質にはもってこいの人材だろう
デ「目的はわかってんだろうなァ、錬金ジジイ」
『分かっていたら招集がかけられていない』
ジョ「その通りだ。
相手の出方を待つ。現状は待機だ」
リ「そんな悠長な・・・」
『今は相談役殿の指示に従え。ダンテがいない今、最優先すべき命はこいつが出す。
リベルタ。お前は幹部ですら無い事を忘れるな』
立場を弁えた発言をできないあたり、さすがは<愚者>
言い返す言葉もないのだろう
いつぞやの誰かのように、黙って睨みつけてくる