short story
□アメフリ→レインボー
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"ごめんなさい"
たった一行だけ、彼女から送られてきたメール
彼女が悪いわけやないのに、全て彼女のせいにしてしまっているみたいで、
余計に心が痛くなった。
小さな事でのケンカ。
明らかに僕が悪いのに。
僕が、彼女のことをわかってあげられへんかったから。
そういや、俺は彼女のことをまっすぐに見たことはあった?
いつも隣で横顔しかみてへんかったから、
だから、彼女の気持ちも半分しか分かってあげられへんかったんかな?
まるで僕の心を表すかのように、外は雨が降り続いている。
僕にできることは、何やろう?
まずは、彼女に謝ること。
"ごめんね"って。
今度は、いつもの僕のように横から見つめるだけじゃなく、
正面からしっかり目を見て。
そう決心した僕は、彼女の家に行くために、外へ出た。
いつのまにか雨は上がって、空にはきれいな虹が架かってた。
この空みたいに、
僕らの心にも、ケンカの雨でじゃなくて、
仲直りの虹が架かったらええな。
また、二人で歩き出せるように。
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