青春の華
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「鞠乃〜今日遊びに行こうよ」
「駄目です、そもそも明後日から試験ですよ」
「良いじゃん」
夕日が差し込む昼休憩の図書室
初めてできた彼女の鞠乃をデートに誘うも即答で断られてしまった
「なんかズルいよね…」
「どうかしましたか?」
「だって鞠乃俺の事好きそうじゃないんだもん」
確かに告白してくれたし、好きって言われたときは嬉しかったケド
「俺ばっかり鞠乃とキスしたいって思ったり、その先だってしたいし…デートだってしたい」
だから焦る
俺ばっかり鞠乃の事が好きすぎて
俺ばっかり好きみたいで不安になる
もちろん鞠乃が俺の事好きじゃない訳がないんだけどさ……
そんな事を想いながら机に顔を伏せると頭を撫でられた
顔をあげると向かいに座っている鞠乃がにっこりと笑った
「私だって祐希君と一緒にお出掛けしたりしたいですけど、今はテストが近いですし…」
アタフタと慌てながらモノをいう鞠乃
「じゃあ俺とデートしたいんだ」
「ハイ!!…あ!じゃ、じゃなくてですね…!!」
墓穴をほった鞠乃がアタフタする姿を見て抱きしめる
なんで俺の彼女はこんなに可愛いんだろう
「ゆ、祐希く「好き」っ!!」
そう言えば耳まで赤くなってさらにアタフタする鞠乃
「テストが終わったらデートしようね」
「………赤点取ったらしません」
青春の華番外編
祐希君と図書委員ちゃんのその後を書きたくなって書いたもの
これからちょくちょく番外編を書こうと思います