雪泡の宝
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「あ、おはようご…ゲホゴホ…ざいますゲホ」
朝起きたら喉がイガイガするし、頭が痛くなっていた
「オイオイ、風邪か?」
「ゴホゴホ、大丈ゲホ夫で…ゲホゴホ…す」
「いや、何所をどう見て大丈夫なのか分からない」
「ゲホ、ふくちょーゲホゴホ…は、心配性…ゲホゲホですね」
「いや、心配性とか言ってる場合じゃないから!!咳ばっかりしてんじゃねェか!!」
「いえ、ゴホゴホ…これ位何時もの事ですよ」
「これがいつもの事だったら俺はお前の事雇ってねェぞ」
「マジですか!!ゲホゲホゲホゴホガホ!!!」
「バカか!!大きな声出すんじゃねェ!……あー取りあえず今日は休みやるから寝とけ」
そう言って副長は私が抱えていた今日やるはずの書類を取り上げて部屋に戻ってしまった
私は部屋に戻って着替えて布団に入る
「ゴホ、ゴホ」
最近忙しかったし、あんまり寝てなかったのが原因だろう
自分の手をおでこに充てると何となく熱い気がした
「ゲホ、ゴホ…」
あー沖田隊長に会いたい
一目でいいから会いたい………
その時私の部屋の襖があいた
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