出会いはいつも衝撃的
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「ねェ、お母さんこれ貰ったんだけど何コレ?」
幼稚園から帰って来た神良は可愛らしいピンクの封筒を渡してきた
「これって…」
「隣の組の人が行き成り渡してきた」
取りあえずあけてごらんと言うと神良は封筒を開けて中身を見だした
横から内容を見ると紙に溢れんばかりのラブコール……つまり、俗にいうラブレターだった
「神良も大人になったのね……」
確かに性格は結構クールだし、顔も神威の遺伝の所為か整ってると思う
多分モテルタイプだろうって思ってたけど……………
「それって大人になるために必要なモノなのか?」
「いや、必要ないと思うよ」
世の中には不幸な人もいるんだ
こんなに小さい頃にラブレターを貰ってる子もいれば、
まだ大人になって貰えない人もいる
なんて不公平な世の中だ
「あぁ、ラブレターなら私も貰った事があるよ」
「何!!」
ソファで雑誌を見ている神南はまるでそれが当たり前の様に言った
「大体、手紙で渡してくるなんて鬱陶しい、男なら直接渡してきなっていう話よ」
だから、受け取った事が無いという神南は何て男前なんだろう
「お母さんも十分男前だよ」
「え?それ褒め言葉?」
「好きなようにとっていいよ」
その返答が一番困るんだけど?
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