雪泡の宝

□08
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「今回は噂の女隊士を見たかったんでな」
「女隊士って…?」


私?と自分の事を指差せばさらに笑われた



「オイ、お前鬼兵隊に入れ」
「………」
「それか俺の女になれ」
「冗談はやめてください、敵と恋仲になるくらいなら舌噛んで死にます」


そう言って睨み付けたが高杉は段々と近づいてきた


高杉が近づいてくる事に私はとてつもなく恐怖を感じた






……怖い…






今まで土方さんに追いかけられても、怒られても怖くなんて無かったのに

一人で攘夷浪士に囲まれても怖く無かったのに…


一歩、また一歩と近づいてくるだけなのにそれだけで私は怖くなった



一歩ずつ後ろに下がるけど怖くて足がすくむ





「ビビってんのか?」
「べ、別に……」





いや、めちゃめちゃビビってんですけどね


「うお!!」

着物の裾を踏んづけて私はこけてしまった

だから着物って嫌いなのよ!!!

高杉が私の方によって来る







「近づく……ん!!!」

行き成り息が出来なくなって、私は何があったのか分からなくなった

だけど、これだけはハッキリしていた

私、高杉とキスしてる……




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