捧げ物・頂き物

□伝えたい
1ページ/3ページ


進め。進むのだ某。この先にいる夏流殿の部屋にぃぃぃっ!!


猿「何やってんの?旦那。」

幸「っ!!」


ななな何と!!佐助に見られてしまった!!こ、ここは素直に言うべきか……。


幸「実はな……」





それはある日のことであった。

某はいつものように鍛練をしていた。すると、親方様が某を呼んだため某が親方様の側へ寄ると、城では見ない少年がいた。

少年は真っ直ぐに某を見て笑った。


武「今日からこの城に働くことになった夏流だ。」

幸「そうでござったか!!よろしくでござる!!夏流殿!!」

『よろしくお願いいたします!真田様!』

幸「///」


その時某は夏流殿の笑みを見て、好きになってしまったのでござる。





猿「へぇ〜。で?旦那はここで何してるのさ?」

幸「いや…その……夏流殿に話を……。」

猿「だったら早く行けばいいじゃないの。」

幸「それはそうなのだが……」


某にはその勇気がないのでござる……。

口には出していなかったが、某の表情を見た佐助はやれやれといったようにため息をはいた。

しかしすぐに佐助の表情がパッとかわった。


幸「どうしたのでござるか?」

猿「ほら夏流君だよ!」

幸「なっ何!?///」

『真田様と猿飛様じゃないですか。』

猿「じゃっ、俺はこれで」


すぐに消えた佐助の姿。一方の夏流殿は満面の笑みで某を見ている。

ど、どうすればよいのだ


『どうされたのですか?真田様。』

幸「いや、その……///一緒に甘味でも食べぬか!?」

『甘味……ですか?』


某は何を言っておるのだ……。


『いいですよ。』


ななな何と!!
まさか承諾が得られるとは思わなかった!!なっならば早く甘味の用意をせねばっ!!


幸「では!某が甘味を持ってくるでござる!」

『いえっ!ここは僕が……』

幸「某がやりたいのでござる!夏流殿は茶を用意してほしいでござる!」

『あ、はい!わかりました。』


某は少し早歩きで甘味を取りにいく。

楽しみでござる!




.

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ