捧げ物・頂き物
□伝えたい
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進め。進むのだ某。この先にいる夏流殿の部屋にぃぃぃっ!!
猿「何やってんの?旦那。」
幸「っ!!」
ななな何と!!佐助に見られてしまった!!こ、ここは素直に言うべきか……。
幸「実はな……」
それはある日のことであった。
某はいつものように鍛練をしていた。すると、親方様が某を呼んだため某が親方様の側へ寄ると、城では見ない少年がいた。
少年は真っ直ぐに某を見て笑った。
武「今日からこの城に働くことになった夏流だ。」
幸「そうでござったか!!よろしくでござる!!夏流殿!!」
『よろしくお願いいたします!真田様!』
幸「///」
その時某は夏流殿の笑みを見て、好きになってしまったのでござる。
猿「へぇ〜。で?旦那はここで何してるのさ?」
幸「いや…その……夏流殿に話を……。」
猿「だったら早く行けばいいじゃないの。」
幸「それはそうなのだが……」
某にはその勇気がないのでござる……。
口には出していなかったが、某の表情を見た佐助はやれやれといったようにため息をはいた。
しかしすぐに佐助の表情がパッとかわった。
幸「どうしたのでござるか?」
猿「ほら夏流君だよ!」
幸「なっ何!?///」
『真田様と猿飛様じゃないですか。』
猿「じゃっ、俺はこれで」
すぐに消えた佐助の姿。一方の夏流殿は満面の笑みで某を見ている。
ど、どうすればよいのだ
『どうされたのですか?真田様。』
幸「いや、その……///一緒に甘味でも食べぬか!?」
『甘味……ですか?』
某は何を言っておるのだ……。
『いいですよ。』
ななな何と!!
まさか承諾が得られるとは思わなかった!!なっならば早く甘味の用意をせねばっ!!
幸「では!某が甘味を持ってくるでござる!」
『いえっ!ここは僕が……』
幸「某がやりたいのでござる!夏流殿は茶を用意してほしいでござる!」
『あ、はい!わかりました。』
某は少し早歩きで甘味を取りにいく。
楽しみでござる!
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