儚く恋しい“波乱万丈”

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俺は雨宮夏流。
戦国BASARA好きの中学二年生だ。良く女に間違われるが、俺は列記とした男です。




それは夏休み最初の夜。俺は、自室で戦国BASARAをプレイしていた。
プレイしているキャラは明智光秀。あの、残虐的に人々を斬り殺すのが快感なのである。

「よっし!天下統一!」

グッとガッツポーズをし、ベッドに寝転がった。途端に、眠気が襲ってくる。

「ゲームのやり過ぎかなぁ…眠い…。少し寝よ…」

そのまま俺は、意識を夢の中へ飛ばした。















































「ん…今、何時…?」

時計を見てみると、もう22時を回っていた。

「ヤバッ…風呂入んなきゃ」

ゆっくりと体を起こし、眠気眼を擦りながら部屋を出ようとする。
すると、リビングの方から物凄い音が聞こえた。


ドサドサドサドサ――――ッ!!!


「な、何っ!!??」

駆け足でリビングに行ってみると、そこでは信じられない光景が広がっていた。
何と、戦国BASARAに登場する武将の格好をした、男六人がいたのだ。


光秀(以後:光)「あぁ、痛い。…ここは何処でしょうか…」
元就(以後:就)「…何だ、ここは?」
元親(以後:親)「あぁん?何だぁ?どうなってんだぁ?」
政宗(以後:政)「どうなってんだ?このcrazyな状況は…?」
幸村(以後:幸)「ど、独眼竜伊達政宗ッ!?こここ、これは一体、どうなってるでござるかぁっ!!??」
佐助(以後:佐)「ちょっと旦那、落ち着きなって」


「………………え?」


BASARAキャラがいる…ッ!?
逆トリップ?逆トリップなのかっ!?


俺は、頭が混乱していた。
すると、BASARAキャラの光秀らしき男が、俺の方を向き、スタスタと歩いてきた。

光「貴方が、私達をこんな所に連れてきたんですか…?」

チャキリと、あの鎌を向けられる。


うわーっ!!
リアル光秀っ!!実際だと、マジ怖っ!!!


「あ、えと。これは、俺の所為じゃなくて………誰がやったのかは、その、わかりません…」

怯えてながら光秀の質問に答えると、今度は青い独眼竜から質問が飛んできた。

政「んで、ここは何処だ?」

「あ、えっと。ココは俺ん家で、多分貴方達がいた時代から、4、500年位未来の世界です…」

「「「「「「!!??」」」」」」


うわぁ…名だたる武将達が、揃いも揃って驚いちゃってるよ…







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