novel.

□(*□_□)人('ω'*)
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朝早く。
海はバイクを走らせる。

今海が向かっているのは智の家。智はバイクも車も運転出来ないからいつも海に拾いに来てもらっている。

(あっちぃな…)

智のマンションが見えてきた。

(あいつちゃんと準備できてるかな…)

昔から甘えたで我が儘な智。そんな智を目がはなせないというのが海の言い分だが単にかかわりあっていたいのが本音だろう。

マンションの前にバイクをつけ、智に電話をかけた。

「ついたぞ。」

「うん。」

一分もたたないうちに智が下りてきた。

「ちゃんと準備は出来たか?」

「なんだよッバイクの音に気付いて出てきただろッ」

少しムキになって智は言う。

「あぁそうだな」

苦笑しながら智にもうひとつのヘルメットを渡した。

「あ…」

「どうした?早くつけろよ。置いてくぞ。」

「つけれない。」

「は?」

「つけてよぉ」

「はぁ…??たっくよぉ…」

(コイツ、本気で言ってるのかよ)

呆れながら海はバイクから下りて智にヘルメットを付けさせてやる。

(畜生甘えやがって…お前は俺の彼女か…)

細い首。

白い肌。

ヘルメットの紐を付けるだけで緊張した。

(可愛い…)

「苦しくないか?」

「うん。」

「よし。ほらッ行くぞ。」

「おー」

二人はバイクにまたがり海がバイクを走らせた。智は海の背中に手を回してしがみついた。

「ちょ…おま…ッ//」

背中が熱くなる。

「怖いし。海飛ばすんだもん」

智は苦笑しながら言った。

(なんでこいつは…)

海は自分の気持ちを悟られないようもっとスピードを上げて撮影スタジオに向かった。
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