short

□○○泥棒
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私は今いろいろあって丑三つ時水族館で

バイトをしている。


今は節足動物の水槽掃除中…



『ドーラクさんの水槽は……

キレイにしないとあの長い手で

ひっぱたかれるからなぁ…』

そうブツブツ言いながらも

顔が綻んでしまう私。




私は今ドーラクさんに恋をしている。

って言っても相手は蟹な訳で…

なんだか複雑な感じだけど

ドーラクさんは面白いし(笑い方的に?)

意地悪でドSだけど困っていると

助けてくれたりするから

とてもいい人(蟹?)だと思う。



唯一の女の子で仲がいいマキちゃんは

あの蟹のどこがっ?!って言われるけど

応援してくれてる。



ポカッ!!



とか色々考えてたら頭に激痛!

この感触は…

『ドーラクさん!!あんまりそんな事するなら

もう掃除しませんよ!!』

「ギシシシッ!よくわかったなァ?

そんなに俺が恋しかったのかよ?」

『なっ!何言って!!』

「ギシシシッ!!冗談だっつの

んな怒んなよ」


冗談でも私の顔は真っ赤だ。



ドーラクさんが鈍くて良かったぁ……


「ドーラクは葉月の事が

好きで好きで仕方がないからこうやって

チョッカイ出すんだよねぇ〜〜?」

『マキちゃんったら!』

「何言ってんだマグロ!切り刻んで

タタキにしてやるよ!!」

「トロい奴が何いってんのよ?じゃね!

葉月!!」

『気をつけてね〜』
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