♪clap story ♪

□【開けてはいけない本】
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シンさんがいた



シン
「何だ?そんなに驚いて」

シンさんは驚く私を見て目を見開く



シン
「船長室の掃除は終わったんだろ?
ちょっと手伝え」



そう言いながらシンさんは
私の腕をグイグイ引っ張る




「あ・・・あの?」



シン
「なんだ?急いでるんだ」




バタン。と航海室の扉が閉まる



シン
「湿気がひどくてな。
このままだと海図がダメになる。
丸まってる端を伸ばすから・・・」



そういいかけるとシンさんは
私の方を見て言葉を止める



シン
「なんだ?その本」



「あ・・・その・・・船長室にあって・・・」

戻そうとしたのだが・・・と説明すると
シンは興味深げに本を取り上げる




シン
「へぇ?船長のコレクションか?」




表紙を開こうとするシンを慌てて制止する




「だっ・・だめですよ勝手に!!表紙にも〔開けるな〕って書いてあるし」




シンさんは改めて表紙を見るとフン。と鼻を鳴らした




シン
「開けるな。と言うことは開けてくれ。
と言っているようなもんだろう?」




「ダメです!!前にソウシさんが呪いがかかってるかもしれないから
得体の知れない本はむやみに開けるなって・・・」



言い合っていると雷が近くに落ちる





「キャアアア!!!」




気がつくとシンさんに抱きしめられていた

シン
「全く・・・雷ごときで驚くな」

「っご・・・ごめんなさい」






思わずシンさんに抱きしめられると心臓が張り裂けそうになる





その時

コンコン。コンコン。




部屋をノックする音が聞こえた

シン
「誰だ?」

シンさんが聞くが返事はない

ギイイ。と扉が開くと航海室の扉が開き風が部屋に吹き荒れた
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