★ひな祭りevent★
□gentleness
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○○○がソウシにひな祭りを説明すると、ソウシは感心したように相槌を打った
ソウシ
「ヤマトには色んな風習があるんだね」
○○○
「ソウシさんの居た島では無かったんですか?」
ソウシ
「うーん・・・どうだろう。あったかもしれないけど、そういうのを教えて貰う前に皆死んでしまったから・・・」
少しだけソウシの瞳が悲しみを帯びた気がして○○○は焦る
○○○
「すいません・・・」
ふ。と微笑みながらソウシは繋いだ手を握り直した
ソウシ
「いいんだよ。これから色んな風習や伝統を見て、私がそれを後世に伝えられれば、それでいい」
だから沢山ヤマトの色んな事を教えてね。
優しい口調でそう言われる
ソウシ
「さあ船に戻ろう」
夕日が沈みかけて街がオレンジ色に染まった
夜
食事が終わり、部屋に戻ると○○○の目の前に夕方みた雛人形が目に映る
○○○
「!」
(これって・・・)
○○○が驚いていると、カチャ。と静かに部屋のドアが開きソウシが現れる
○○○
「ソウシさん!これ・・」
ソウシ
「あぁ・・・○○○ちゃんを驚かそうと思って内緒で買ってきたんだ」
ふふふ。とソウシが笑う
棚の上には小さなお内裏様とお雛様が仲良く並んで座っていた