★ひな祭りevent★
□あなたの傍で・・・
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「兄さん!!それに○○○さんも・・・お元気そうでよかった」
にっこりとほほ笑むリオンは、どこかトワと似ていた
「リオンも元気そうでよかったよ」
トワがそう言うと、○○○も笑顔でその言葉に同調し握手を求める
「お祭りに呼んでくれてありがとう!!」
○○○がリオンに礼を告げると困ったようにリオンは二人をみた
「それが・・・実は困った事が起こってしまって・・・」
リオンの話によると、街の住人から代表でお雛様役とお内裏様役をする男女を選んだのだが
運悪く二人とも体調崩してしまい、祭りの中心となる二人が不在で困っていると言う事だった
「そうだ!!」
リオンはパアっ!と笑顔を二人に向ける
「兄さんと○○○さんでお雛様とお内裏様をやっていただけませんか!?」
「「ええっ」」
二人は同時に驚きの声を上げお互いを見合った
「あっ・・あの○○○さん・・・」
お内裏様の恰好をしたトワが、○○○の横に座る
「何?トワ君?」
○○○も恥ずかしそうにトワの横に腰かけた
二人の視線が交わりお互いの頬が赤く染まる
「にっ・・・似合ってます!」
先に口を開いたのはトワだった
その言葉をきくと○○○の頬は更に赤みを増した
「トッ・・・トワ君も似合ってるよ!」
パ。と顔をそむけ○○○は言い返す
二人が乗った御腰が持ち上げられ街中を闊歩する
(っこ・・これは・・・)
二人は俯きながら思った
((っは・・・はずかしい!!!))
街中の住人の視線がトワと○○○に向けられる
ヒュウ!とそんな二人をはやす声がだんだんと大きくなり、それは更に群衆を煽った
街のメインストリートの先には大きな雛段が準備され
二人はその雛段の一番上に招かれた
チョコン。と二人が雛段の上段に座ると大きな歓声と太鼓の音が聞こえる
「トワ君!!あれ!」
「え?」
一番大きな太鼓の所に見知った顔が並んでいた
「シリウスの皆だよ!!」
「本当だ!!って皆変な衣装きてますね」
○○○がじっとその衣装を見つめる
「・・・はっぴ?・・・・」
「うわー!!かっこいい!!」
(船長・・・裾から見える足が・・・なんかやらしいけど・・・)
ドドン!!という音と共に町中がお祭り騒ぎになる
それは街全体でやる宴の様で、その宴は夜まで続いた