サブキャラ・オールキャラ

□tattoo
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「ほら見ろよ。あの刺青、海賊だ」


街に降りた時、人々が指さして言った


みんなの体にはシリウスの証が刻まれている





〜Tattoo〜それぞれの誇り〜



○○○
「シンさん」


バン!


シン
「っ!おいっ・・・」


ノックを忘れて扉を開けると、
上半身がはだけたシンさんが見えた


すらりと伸びた背中が目に飛び込んでくる


綺麗な背中




○○○
「わっ!?ごめんなさい!」

シン
「ったく・・・」


はぁ・・・とため息をつき、
シンさんは服を羽織る



○○○
「シンさんは・・・
肩に入ってるんですね」


彼を見ながら、私はボソっとそれを口にした



シン
「ぁあ・・・これの事か・・・」



服の上から、シンさんが肌に刻まれた
シリウスの印をなぞり、海賊が怖いか?



と微笑みながら言った



どこか、淋しそうな表情を浮かべている






○○○
「いいえ。だって、シリウスのみんなは
優しいです」



それは、俺たちにとって褒め言葉じゃない。
シンさんはそう言ったけど・・・・





○○○
(だけど・・・)



みんなと一緒に旅するまでは、私も
街の人達と一緒だった

海賊は、悪い人

そんな潜在的なイメージが全て




○○○
「ナギさん」

ナギ
「いい所に来た。手伝え」



厨房に顔を出すと、ナギさんが
大きな鍋を抱えている


ドカ!とそれをコンロに置いた所で、
バシャ!とスープがナギさんの腕にかかる




ナギ
「っちーな・・・・」


ナギさんの腕を引き、すぐに水道で冷やすと腕に巻かれたリストバンドがズレた




○○○
(・・・あ・・・)


ナギさんのリストバンドの下には、
異国の文字とシリウスのマーク



さっと彼はリストバンドを元に戻した


どこか淋しそうに笑うと、
ナギさんは船長にコーヒーを渡すように私に指示する



○○○
「船長?」




ノックの後に扉をあける





リュウガ
「おお。○○○」

コトン、とコーヒーを机に置く




なんだ酒じゃないのか、と笑いながら
船長は背中を向け服を脱ぎ始めた



○○○
(うわっ!)



不意に服を脱がれ、顔を赤らめる

一言くらい、声をかけて欲しい




○○○
「も・・・もうっ」




掌で顔を覆うように隠すが、指の隙間から
見えるそれ




リュウガ
「ん?あぁ悪い。」




ちっとも悪くなさそうな顔で、
船長はニヤ、と笑う


その背中一面には、鮮やかな色で描かれた
刺青




○○○
(船長は・・・背中・・かぁ)




甲板に戻るとトワ君に出会う



トワ
「あ!○○○さん!探してました!」

○○○
「え?何?」




こっち。と引かれる手

いつも、トワ君がしている左手首の
リストバンドが無い


代わりに見えたのは、
船の帆と同じシリウスのシンボル





○○○
「トワ君も腕にあるんだね」

トワ
「え?ああ、これですか?」




リストバンド、洗濯しちゃって・・・

そう言うトワ君が淋しそうな顔をして笑ったのは気のせいだろうか




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