☆ソウシ☆
□a master
1ページ/3ページ
「後、それと・・こっちのと・・・これも下さい」
ソウシの買い出しに付き合う
書かれたメモに目を通しながら、リストにある薬草と、店に並ぶ薬草を交互に見て間違いの無い様にそれを選んだ
毎日ソウシの仕事を手伝うようになっていた○○○
随分と薬草の種類にも詳しくなってきた
店主
「ほい。お嬢ちゃん。若いのに薬草に詳しいねぇ」
丁寧に布に包まれた薬草の束を○○○に渡しながら店主はにっこり微笑んだ
○○○
「ありがとうございます」
同じように微笑み返しながら、○○○は礼を伝え、ソウシの姿を探した
効率よく買い物を済ませる為、ソウシとは少しだけ別行動をしていた
○○○
「ソウシさん・・・どこだろう」
目を凝らして軒を並べるメインストリートに目をやる
胴着姿の人間などそうはいない
ソウシはどこに行くにもよく目立った
床に広げられている薬草に、まじまじと見入るソウシを見つけるのに、そう時間はかからなかった
○○○
「ソウシさん!!」
ソウシ
「○○○ちゃん。無事に買えた?」
小走りで走り寄り、屈んで薬草を見ていたソウシの隣に立った
○○○
「はい!ばっちりです!!」
ソウシ
「ふふ。さすが○○○ちゃんだね。人が多いから心配していたんだけど・・・」
いらぬ心配だった、と、ソウシは笑った
○○○
「何見てたんですか?」
ソウシの視線の先に目をやると、そこにはまだ○○○が見た事のない薬草
ソウシ
「新薬みたいなんだけど・・・」
○○○
「何に効くんですか?」
2人揃って店主の顔を見た