★ひな祭りevent★
□私はあなたに夢中
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「目的地まであとどの位だ?」
舵をとるシンの元へリュウガが並んだ
シン
「あと一日あれば着けると思います」
リュウガ
「そうか。任せたぞ」
シン
「言われなくとも。しかし・・・あの島へ何の用があるんですか?」
日差しは随分と暖かくなっていた。
しかし海を撫でるように吹く風はまだ冷たい。
リュウガ
「それは着いてからのお楽しみだ」
ふふん。とリュウガは笑いながら答えた
シンはため息を付きながら舵を取り直す
リュウガが向かおうとしている島には何も無い
ただの無人島だったはずだが・・・
シンは思案しながら船をその島に進めた
ぴったり一日後
船はその島に着いた
誰もいないその島の海岸に船を止める
島の周りは浅瀬になっていて、シリウスは島から少し離れた深瀬に錨を降ろした
バシャン!!とボートが海に下ろされる
リュウガ
「それじゃあ行ってくる。すぐに帰ってくるからそれまで釣りでもしながら待っててくれ」
そういうとトワを連れてリュウガは島へ渡っていった
○○○
「あれ?船長は?」
ひょっこり○○○が顔を出す
ソウシ
「○○○ちゃん。船長、もういっちゃったよ?」
ええ!?と驚く○○○を見てソウシはふふっ。と笑う
ソウシ
「一緒に行きたかったの?」
○○○
「あ・・・いや・・・」
思わず○○○の顔が赤くなる
(最近は・・・どこにいくにも一緒だったから・・・)
共に行動することが当たり前になっていた
離れるなよ。とリュウガの手がいつも○○○の手を握り目的地へ導いてくれていた
(船長・・・何しにいったんだろ・・・)
疑問に思っているとナギから声をかけられる
ナギ
「暇なら手伝え」