★ひな祭りevent★

□その瞳は見ていた
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「○○○。これをやろう」


そう言ってロイさんから渡されたのは、手の平サイズのお雛様とお内裏様だった


「えっ・・・ロイさん。いいんですか?」



○○○は、その人形たちを喜びながら受け取った



「シリウスにいる間も、これを見て俺様を思い出してくれ」




そういうとロイは○○○を引き寄せ
抱きしめる




「すまない。すぐにリュウガを倒して迎えにくるから・・・」



ぎゅ。とその腕に力が籠った



「ふふ。待ってますね」





○○○は胸で人形を抱きながらロイの腕の中に体を預けた









「ふう。」



コトン。と医務室の片隅にロイからもらった雛人形を置く



(ロイさん・・・いつも贈り物くれるよね・・・)




いつか何かを返さなくては・・・そう思いながら○○○は眠りについた





ゴトン。コトン。






小さな物音と布が擦れる音がする


眠たい目を持ち上げながら○○○は音のする方を薄ら目で見た




(!!!)

人形が動いてる!?






ゴシゴシと目をこすりもう一度その人形達を見た




(なんとも・・・ない?)


人形達は置いた時のままの位置に座っていた



不思議に思いながら○○○は再び眠りについた






数日後



「あれ?」

○○○はロイに貰った雛人形に目をやる


(このお雛様・・・こんなに髪の毛の襟足長かったっけ・・・)


お雛様の髪の毛を手に取りまじまじとそれを観察する


(気のせいかな・・)




○○○は雛人形のホコリを払うとパタパタと部屋を後にした

その時、雛人形の目が怪しく光る




○○○の後ろ姿を追いかけるように
雛人形の首がぐるん!と動いた


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