☆ハヤテ☆
□Gale
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○○○
「ハヤテ・・・起きて?ハヤテ?」
上半身を起こし、ゆさゆさ、と
ハヤテの肩を揺さぶった
もう、朝だ
ハヤテ
「ん・・・も、少し・・・」
○○○
「!!」
くるん、と寝返りを打つハヤテの腕に
絡め捕られ、○○○はベッドの中にいた
○○○
(もぅ・・・寝起きが悪いのは
治らないんだから・・・)
ハヤテの目覚めは遅い
だけど、一度目を覚ますと、彼は
いつもグッ、と伸びを一つして、
素早く行動を開始する
一体、朝が強いのか、弱いのか・・・・
はぁ・・・と○○○はハヤテの胸の中で
小さくため息をつくと、諦めたように
力を抜いた
案の定、朝食に遅れそうになって
ナギから怒られる2人
ソウシはそんな二人を見て
微笑ましく笑っている
リュウガ
「どうせ昨日の夜に
いやらしい事でもしてたんだろ?」
リュウガは椅子に大きく背を預け、
ニヤニヤと笑いながらそう口にした
ハヤテ
「な・・っ違いますよ!」
シン
「こいつにそんな度胸ないですよ」
ハヤテ
「んだと!」
ソウシ
「はいはい。そこまで」
なだめる様に、ソウシが二人の間に
割って入る
最後の料理がテーブルに並べられると
一斉に賑やかな朝食が始まった
パク、と、ナギの作った朝食を口にすると○○○はホッ、と心が安堵するのを覚える
○○○
(いつものシリウスだなぁ・・・)
こっそりハヤテに目をやると、
彼はもの凄い勢いで朝食を駈け込んでいた
相変わらず、シンに悪態をつきながら。
○○○
(ふふふっ)
ハヤテも、いつも通りだ
実は今朝、起きれなかった事には
少し理由がある
ハヤテと2人で話し込んで、眠るのが遅くなってしまった
それは、ハヤテのお父さんの話
そして、お母さんの話
それから・・・・
ハヤテ
「ふぁふぇ?おまふぇもうふぁべねえの?」
半ば呆れながらハヤテを見る
○○○
(頬張りながらしゃべったら・・・)
ゴン!
○○○
(ほら・・・シンさんの制裁・・)
笑いを堪えながらハヤテを見た
同じような光景が繰り返される
それは時に、人を飽きさせる事もあるが、
当たり前の日常を目にして
安心することもある
○○○は後者だ
海軍に追われ、未知の敵に襲われ、明日の保証など、どこにもない
だから、ありふれた毎日に感謝を。
朝食が終わり、片づけを済ますと
各々仕事に就く
合間を縫って、○○○はハヤテと
海が一番よく見える見張り台の上にいた