花の姫

□31枚の花びら
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エルザとシモンが抱き合っていると、突然ショウが叫んだ


「くそぉおおおおっ!!!!!
うわああぁあぁ!!!!!

何が真実なんだ!!?オレは何を信じればいいんだ!!!!!」



ショウは踞り、泣きながら叫ぶ


「今すぐに全てを受け入れるのは難しいだろう
だが、これだけは言わせてくれ…


私は8年間お前達を忘れた事は一度もない

何もできなかった………私はとても、弱くて…
すまなかった…」


エルザはそんなショウを優しく抱き締めた


「だが、今ならできる

そうだろ?」


シモンの言葉にエルザは頷く


「ずっとこの時を待っていたんだ

強大な魔導士がここに集うこの時を」

「強大な魔導士?」

「ジェラールと戦うんだ

オレ達の力を会わせて

まずは火竜とウォーリ達が激突するのを防がねば

ジェラールと戦うにはあの男の力が絶体に必要なのだ
火竜のナツ」


シモンの言葉に皆顔を険しくさせる


「では、急ごう

所で…


















グレイ、貴様はいつまでソフィーを抱き締めているつもりだ?


グレイが未だにソフィーを抱き締めているのをエルザは気に入らないようだ

因みに、ソフィーは流石に恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして湯気が出ている


「別にいいだろ、オレはソフィーの彼氏なんだし」

「それでもだ!!


私だってソフィーを抱き締めたい!!(ソフィーが恥ずかしがっているだろ!!)」

「エルザ、逆、逆」



グレイがソフィーを抱き締める力を更に強めると、ソフィーが口を開いた


『ぐ、グレイ…いい加減離して……/////////』

「あぁ?別に恥ずかしがる事ねぇだろ」

『あたしは恥ずかしいから離して!!//////』

「やだ」

「いい加減、イチャつくの止めてくれないかしら?そこのバカップル


端から見たらイチャついているようにしか見えないので、ルーシィが怒りながら言った

結局、皆とソフィーに色々言われ渋々ソフィーを離した
ただ、やはりソフィーの迷子防止の為に手は繋いだが


そして、皆シモンに付いていきナツを探しに行った


「くそっ!!!
ウォーリーもミリアも通信を遮断してやがる!!!
これじゃどこにいるのか分からねぇ」

「通信?」

「思念伝達魔法ですね」


走っていると、グレイにふと疑問が生じた


「なァ…あいつ……本当に信用していいのか?

確かにオレ達を殺そうとしなかったのは認めるし、ソフィーを助けてくれたが…

あの時、ナツとルーシィは死んでもおかしくねぇ状況だった」






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