花の姫
□26枚の花びら
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『さて…行きますか』
ルーシィ失踪事件(笑)からしばらく経ち、妖精の尻尾のギルドの修復は順調の進んでいた。
『そういえば…ミラが仕事の受注を再開するって言ってたな
やっと、仕事再開でk……!』
すると、ソフィー何かに気がついたようにいきなり後ろを振り向いた
しばらく、後ろを凝視したかと思うとフッと微笑み…
『出てきたら?
ジュビア』
「やっぱり気がついてたんですね」
建物の影から出てきたのは元幽鬼の支配者のジュビアだった…
『あたしを訪ねて来たってことは…敵討ち?』
「違ッ!!!」
『あー冗談だってι
まだ体の痺れ治らないんでしょ?』
「あ…はい」
『ん、じゃあ治すね』
そして、ソフィーはジュビアに花の治癒をかける。
『これで痺れはとれると思うよ
あ、後これあたしが調合した薬。
まだ少し痺れが残るようならこれ飲むといいよ♪
あー、他にも傷があるね…この薬も使って
こっちが切り傷で、こっちが打ち身に効く薬だから』
「は…はぁυ」
そうソフィーはジュビアに微笑みながら言う。
笑みを向けられているジュビアは少々混乱していた。元々この二人は敵どうしだったのだ。
そんな元敵にこれほどまでに傷を治したりは普通しないだろう
何か企んでいるのではないか?と思いもしたが、ソフィーは何かを企んでいるような素振りではない
おまけに、あの戦いの後…ジュビアの事を知りたいなどと言ってきたのだ
『はい、これで終わり』
「あ、ありがとうございます」
『そういえばさ…』
ソフィーはおもいだしたように口を開いた
『ファントム…解散したんだってね』
「あ…はい。だから今ジュビアはフリーの魔導士なんです
だから…妖精の尻尾に入りたいなと思ってるんですけど…」
ジュビアは俯きながら言う
敵だったから妖精の尻尾に入りにくいと思っているのだろう
「やっぱり…だm『入りなよ、妖精の尻尾に』!!!」
ソフィーの言葉にジュビアは驚いた
「いい…ん……ですか?」
『妖精の尻尾に入りたいんでしょ?
だったら入りなよ。
大丈夫だよ!! 妖精の尻尾は入りたいと思う人を差別したり、軽蔑したりしないハズだから!!』
ソフィーの言葉に目頭が熱くなるのを感じた
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