花の姫

□24枚の花びら
1ページ/4ページ


その後、ソフィーはずっと泣いていた…

それをギルドの皆はホッとした様子で見ていた
ソフィーが自然に自分たちを頼ってくれているように思えたからだ


「つかよ―グレイ」

「なんだよ」

「オメーばっかずりーぞ!!その位置!!!代われ!!!!オレがソフィー抱きしめぇ!!!!」
「ふざけんな、クソ炎!!!!

「あ、あたしもあたしも!」
「私もだ」

「てめえ等いい加減にしろォ!!!!


みんな、ここぞとばかりに抱きしめたいという
グレイが何を言ってもみんなは引こうとしない、ナツなどなおさらだ。
マスターは面倒くさいのか、椅子に座って寝ている←←←

バン!!!
「お前たち、いい加減取り調べを受けろォオオ!!!!!

すると、痺れを切らしたルーンナイトがやって来た

みんなは渋々名前を呼ばれた順に病室を出ていった


しかし、グレイはまだ呼ばれておらず今はソフィーと二人きりだ


『あのさ…グレイ……』

すると、グレイの胸板に顔を埋めていたソフィーが話始めた


「あ?何だよ」

『…ごめんね、ガルナ島に行った時関係ないって言って……』

「……」

ソフィーはポツリポツリと話す
グレイはそれを黙って聞いている


『あたしあの時は自分なんてどうでもいい、なんて考えてた……この考えには誰も関係ないなんて思ってた…

でも…それがグレイに……みんなにまで苦しい思いをさせてたんだよね…


だから……苦しい思いをさせてごめん…』

「ハァー」

『Σ;!?』

ソフィーが謝ると、グレイはため息をついた


「…ったく気付くのが遅ーんだよ
どんだけオレが苦しくて辛かったか分かってんのか?」

『うっ…だからごめ「でもまぁ…」?』






「とりあえず気づいてくれただけでもよかった…」

グレイの優しい表情にソフィーは思わず見惚れる

「もう一回言っとくけどよ……

もう…自分を犠牲にしないでくれ
もっと、オレを頼ってくれ」

『うん…―』

ソフィーとグレイはお互いの顔を見て笑った…―


「あっ…」

すると、グレイは何か思い出したように小さく声をあげた

「ソフィー、お前が言いたい事はさっき言ったよな?」

『あ―うん』

「じゃあオレの言いたい事も聞いてもらうからな」








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ