花の姫
□24枚の花びら
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その後、ソフィーはずっと泣いていた…
それをギルドの皆はホッとした様子で見ていた
ソフィーが自然に自分たちを頼ってくれているように思えたからだ
「つかよ―グレイ」
「なんだよ」
「オメーばっかずりーぞ!!その位置!!!代われ!!!!オレがソフィー抱きしめぇ!!!!」
「ふざけんな、クソ炎!!!!」
「あ、あたしもあたしも!」
「私もだ」
「てめえ等いい加減にしろォ!!!!」
みんな、ここぞとばかりに抱きしめたいという
グレイが何を言ってもみんなは引こうとしない、ナツなどなおさらだ。
マスターは面倒くさいのか、椅子に座って寝ている←←←
バン!!!
「お前たち、いい加減取り調べを受けろォオオ!!!!!」
すると、痺れを切らしたルーンナイトがやって来た
みんなは渋々名前を呼ばれた順に病室を出ていった
しかし、グレイはまだ呼ばれておらず今はソフィーと二人きりだ
『あのさ…グレイ……』
すると、グレイの胸板に顔を埋めていたソフィーが話始めた
「あ?何だよ」
『…ごめんね、ガルナ島に行った時関係ないって言って……』
「……」
ソフィーはポツリポツリと話す
グレイはそれを黙って聞いている
『あたしあの時は自分なんてどうでもいい、なんて考えてた……この考えには誰も関係ないなんて思ってた…
でも…それがグレイに……みんなにまで苦しい思いをさせてたんだよね…
だから……苦しい思いをさせてごめん…』
「ハァー」
『Σ;!?』
ソフィーが謝ると、グレイはため息をついた
「…ったく気付くのが遅ーんだよ
どんだけオレが苦しくて辛かったか分かってんのか?」
『うっ…だからごめ「でもまぁ…」?』
「とりあえず気づいてくれただけでもよかった…」
グレイの優しい表情にソフィーは思わず見惚れる
「もう一回言っとくけどよ……
もう…自分を犠牲にしないでくれ
もっと、オレを頼ってくれ」
『うん…―』
ソフィーとグレイはお互いの顔を見て笑った…―
「あっ…」
すると、グレイは何か思い出したように小さく声をあげた
「ソフィー、お前が言いたい事はさっき言ったよな?」
『あ―うん』
「じゃあオレの言いたい事も聞いてもらうからな」
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