花の姫
□23枚の花びら
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一方、病室ではポーリュシカが悲しそうにソフィーを見つめている
「全く……なんでこんな子になっちまったんだろうね……
・・・
あんな事がなければ……こんな事にはならなかったんだろうに……」
―――――
―――
―
IN廊下
「ソフィーは今まで自分の過去についておまえ達に話していなかったようじゃからの…
ソフィーがあんな風になってしまったのはあいつ自身の過去が関わっておる……」
そして…マカロフは静かに話始めた……
時はさかのぼり…12年前
ソフィー5才
―――――
――
―
ソフィーは北の方の静かで穏やかな村で生まれた……
『おかあさーん、おとーさん!!』
「ん?どうしたソフィー」
『あのね、あのねあたしクッキーやいたんだよ!!』
「お、キレイに焼けたじゃないか
ソフィーが作ったのか?」
『うん!!!』
「あら、本当!!
キレイに焼けたわね―
すごいわ、ソフィー」
『えへへ//』
ソフィーの両親はとても優しい人達だった……
しかし、同時に2人は腕のいい強い魔導士でもあった
ソフィーはそんな強くて優しい2人大好きだった………
幸せだった…
しかし、その幸せも突然消える事となる
ある日の夜…
ソフィーは夜急に目が覚めた
そして、リビングの方で何が物音がしたので行ってみた……
キィ―…
ソフィーは静かにドアを開けた
そこには両親と見知らぬ少年がいた
「ソフィー!!?」
「来ちゃダメ!!!!」
『なん…』
すると、少年はまっすぐソフィーに向かってきた
しかも手には剣が握られている
ソフィーは突然の事に動けなかった
少年が剣を振りきった瞬間、ソフィーが分かったのは……
ブシャァアァァ!!!
大好きな父と母が自分を抱きしめている事と…自分の顔に赤いなま暖かい液体がついた事……
『え………、おかあ…さん…?おとう……さん?』
ソフィーは理解するのにしばらく時間がかかった…父と母が自分を庇い、そして…今自分の顔についている赤い液体は………父と母の血だと言う事に…
『お…かあ……さん…
お…とうさ……ん
う…うわぁぁあぁあ!!!!!!』
大好きな父と母が血だらけになっているのを見て、ソフィーは泣き出した
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