花の姫
□19枚の花びら
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―ギルド内―
ソフィーはギルドでエルザの手当てをしていた
『…よし、とりあえずここまでかな……』
「ソフィー、エルザはどう?」
『あ、ルーシィ…………じゃなかったミラ!』
今現在、ミラはルーシィに変身している
『うん、とりあえずは大丈夫だと思うよ!!
手はできるだけつくしたし ・・・
後はエルザが安静にしていれば…ね』
「そうね……」
ソフィーも、ミラもこのような事を言っているがギルドを大切に思っているエルザが安静にしているなどと分かりきっている
ギルドの外では未だに交戦が続いている
『………』
ソフィーは外を悔しそうに見ていた……
だが、ソフィーの瞳に写っているのは幽兵ではなく、ファントムのギルドが写っていた………
あの後、ナツがジュピターを止めたのだが……
その後すぐに新たな問題が出てしまった
ファントムのギルドが変型し超魔導巨人となり、魔方陣を書き始めた
その魔方陣は………
“煉獄砕破(アビスブレイク)”…暗黒の波動を放つ禁忌魔法の一つ
しかも、サイズが大きく発動すれば、マグノリアのカルディア大聖堂の辺りまで消滅してしまう…
『(あたしも…ナツ達と一緒にファントムを倒したい……
でも…エルザから目を離す訳には……)』
そう、エルザは少しでも目を離したらおそらく無理をしてでもファントムに向かっていくだろう…
しかし、今のエルザの状態では戦ってもまともに戦えないだろう…
だから、ソフィーは見張っておかなければいけないと考えている
…もう、大切な人を失いたくないから………
ミラはそんなソフィーの気持ちに感付いていた
「ソフィー…」
『ん?何、ミラ』
「ファントムのギルドに行って、ナツ達をサポートしてあげて!!」
『!!!』
ソフィーはミラの言葉に驚いた
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