花の姫

□16枚の花びら
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「オレ達のギルドを……」

『何で……』

「何があったというのだ……」


変わり果てたギルドを見たソフィー達は呆然とし、立ちすくんでしまう…

「ファントム…」

「「『!!』」」


聞き慣れた声がし、振り向いてみると悔しそうな…悲しそうな……複雑な顔をしたミラがいた

「悔しいけど……やられちゃったの………」





―妖精の尻尾地下1階―

「お!エルザが帰ってきたぞ」
「ナツとグレイとソフィーも一緒だ」

地下に行くと騒がしいギルド………だが、いつもの騒がしさとは違った…

「ファントムめぇ!!!よくもオレ達のギルドをぉ!!!」
「うちとは昔から仲悪ぃもんな」

「今度は奴等のギルド潰してやろうぜ!!!」

「落ち着けよ!!相手はあのファントムだぞ!」


ギルドをやられた悔しさと、怒りで満ちていた……
皆、険しい顔をしている……………マスター以外は

「よっ、お帰り」

マスターは呑気に酒を飲んでいた

「ただいま戻りました」

「じっちゃん!!!酒なんか呑んでる場合じゃねぇだろ!!!!」

「お―、そうじゃった

お前達!!勝手にS級クエストになんか行きおってからに―!!!」

「え!?」

「はァ!!?」

『マスター!!?』


ソフィー達はギルドを潰されたというのに、なんとも場違いな事をいうマスターに驚きを隠せない

「罰じゃ!!!
今から罰を与える!!!覚悟せい!!!」
「それどころじゃねーだろ!!!」


「めっ」ピシッ「!!!」

「めっ」ピシッ「痛て」

「めっ」ピシッ「あぎゅ」

「めっ」ぽんっ『弱い…』

「めっ」すぱぁぁん「きゃっ」

「マスター!!ダメでしょ」

ソフィー達の罰とは頭へのチョップだった
ソフィーは軽い程度にすんだが、ルーシィはお尻を叩かれた


そんな、マスターの様子にナツとエルザがすごい剣幕でマスターに言う

「マスター!!!今がどんな事態か分かっているんですか!!!!」

「ギルドが壊されたんだぞ!!!!!」


「まぁまぁ、落ち着きなさいよ
騒ぐほどの事でもなかろうに」

「何!!?」

マスターは態度を変えずに言った
普段、ギルドを大切にしているマスターだからこそ、「騒ぐほどの事じゃない」というマスターにソフィー達は余計に驚く
その態度に今度はソフィーがキレる

『そりゃ、騒ぎますよ!!!!何、落ち着いてられるんですか!!!?
大切なギルドを壊されたんですよ!!!!
これで騒ぐなっていう方がおかしいですよ!!!?』

「ソフィー…落ち着いてマスター、どうして……」

「ファントムだぁ?
あんなバカたれ共にはこれが限界じゃ
誰もいねえギルド狙って何が嬉しいのやら」





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