花の姫

□12枚の花びら
1ページ/6ページ



ブシュッ!!

「あれはもはや、ウルではない…ただの氷クズだ」


ドッ

『グレイ!!!』

グレイの脇腹からは傷が深いのかたくさんの血が流れる


「お…お前……し…知って………た…のか……」

「お前だって本気で信じてる訳ではなかろう、ウルが生きているなどと

早く大人になる事だ」

ソフィーはグレイの治療を続けながらリオンを睨みつけた

治療する手は怒りで震えている

『あんた…最低だ……
生きている師匠を殺そうとするなんて………』

「ふん、お前まで言うか……
まぁいい…ところでお前は此方へ来るか?そうすれば、お前だけは見逃す」

『あたしの答えは変わらない!!!てめえの所なんで絶対に行かない!!

ましてや、仲間を見捨てろ?ぶざけんじゃねぇ!!!』


「ソフィー……もう……いい」

すると、まだ治療が終わっていないと言うのに、グレイがフラフラと立ち上がる

『何言ってんの!!?まだ治療は終わってない!!』

「こんだけ血が止まれば十分だ

ソフィー……手ぇ出すなよ……
それと、危ないから下がってろ……」
『?』

そして、リオンに向き合う
「なんだ…まだ……」


ドカッ!!!!

『!!』

グレイはリオンをおもいっきり殴った!!

リオンはグレイが動けると思わなかったようで、驚きを隠せない
「な…!!!!!
バカな!!!その傷でなぜ動ける!!!?」

「限界だ…」

「あ!?」


「助けてやりたかったが……もう限界だ!!」


すると、グレイはリオン氷の弓矢で攻撃をした

ドドドドドドドッ!!!!


リオンはバランスを崩したが、すぐに体制を立て直した。

しかし、グレイはすかさずリオンに殴る、蹴るなどをした。

ゴッ、ゴボッ!!!


ゴッ ガッ ゴッ ゴ!!!!


ズガッ!!!!

その攻撃は普段のグレイからは考えられないほど、荒々しく、凶暴なものだった……

『(グレイが……本気で怒ってる……)』


「がっ……はァ!!!

このオレがグレイごときに血を流すなど……あってはならんのだ!!!!


アイスメイク“白竜”(スノードラゴン)!!!!!」

リオンはグレイに負けじと氷の竜で応戦する


「ぐぁぁっ!!!」

「無駄な魔力を使わせんでほしいな…はあ……オレはこの後、デリオラとの一戦が控えているんでな………はぁはぁ……」

「させる……かよ…」

「どうあがいたところでデリオラはまもなく復活する、もう誰にも止められんぞ…はぁはぁ…」

「絶対……止めてやる……」

「お前がこんな所で這いつくばっている今まさに……ザルティは月の雫を行っているというのにか?」

「ナツをナメんなよ!」




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ