花の姫

□9枚の花びら
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零帝の手下が村を消しに行こうとしているのを見たナツは隠れていた塀から飛び出してしまった


「もうコソコソするのはゴメンだ!!!


邪魔しに来たのはオレ達だァ!!!!!」

すると、頬を膨らまし炎を上に吹き出した


「もう…なるようにしかならないわね!!!」
『ナツは動いたら止まらないしね〜』

「あの紋章!!妖精の尻尾ですわ!!」

「なるほど…村の奴等がギルドに助けを求めたか」

「何をしている、とっとと村を消してこい」

ソフィー達が出てきたと言うのに、零帝はまだ村を消そうとしている

「何で?」

『ふっ……ふざけんな!!!!村の人達は関係ない!!!』


答えは単純だった……

「邪魔をする者、それを企てた者…全て敵だ」



ソフィーはそんな答えに怒りを隠しきれないが……ソフィーよりも先に動いた者がいた……


「てめえぇぇっ!!!!!」
「『!!』」

「その下らねえ儀式とやらをやめやがれぇぇ!!!!」

グレイは魔法を使い、地面に氷の欠泉のような物を造り出した
「フン」

しかし、零帝もグレイと同じように氷の欠泉を造りぶつけた。

バキィ!!!

威力が同じ位なのか、それぞれの氷が割れる

「リオン……てめえ、自分が何やってるか分かってんのか?」

「え?」

「ふふ…久しいな、グレイ」

『グ、グレイの知り合い!?』
「ええっ!!?」


「何のマネだよ!!!コレぁ!!!!」

「村人が送り込んできた魔導士がまさかお前だとはな…知ってて来たのか?…それとも偶然か?まあ、どちらでもいいが…」


「零帝リオンの知り合いか?」

「早く行け、ここはオレ一人で十分だ」
「はっ」


「行かせるかっての!!!」

ナツが止めようと走り出した、その時!!

「よせ!!!ナツ!!!動くなっ!!!」


ナツのまわりに冷気が集まり、ナツの体を氷づけにしていく

「何!!?」
『ルーシィ、下がって!!!』

「ハッピー!!ルーシィを頼む!!!」
「あい!!」

一瞬の隙を突いて、ハッピーはルーシィを連れ、その場を離れる



「隙を作って女と猫を逃がしたか……
まあいい…奴等ごときじゃシェリー達は止められんだろう」

「妖精の尻尾の魔導士を甘く見るんじゃねえぞコラァ!!!」


すると、グレイは氷づけになったナツの体を蹴り、丘から落とした
氷が丸いためもの凄い勢いで丘を転がっていく

「どぅおわぁああぁあっ!!!!!何しやがる――――!!!!!グレ―――――イ!!!!」
『な、ナツ―――ι!!!!』



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