花の姫

□8枚の花びら
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「見れば見るほど不気味な月だね」

ハッピーは用意された部屋の窓から紫の月を見ている

「ハッピー早く窓閉めなさいよ。月の光を浴び過ぎるとあたしたちまで悪魔になっちゃうのよ」

ソフィー達はとんでもない依頼の内容にほとほと困り果てていた。

「それにしても参ったな」「流石に月を壊せってのはな…」
『うん、無理がありすぎる……』

「何発殴れば壊れるか見当もつかねえ」

ソフィー達は月は壊せない事に困っているのに、ナツは別方向の事で悩んでいた。
「壊す気かよ!!!無理なんだよ、月を壊すなんてよぉ」

「そうね…どんな魔導士でもそれはできないと思う」

「でも月を壊せってのが依頼だぞ!出来ねえってんじゃ妖精の尻尾の名が廃る」

「出来ねえモンは出来ねえんだよ!!」
『出来たとしても、どうやって行くの?』

ナツはハッピーで行くと言ったがハッピー自身にも無理だと言われた。

「「月を壊せ」って言うのはきっと被害者の観点からでてくる発想じゃないかしら…きっと何か他に方法はあるハズよ」

「第一、あれは本当に呪いなのか?病気かなんかじゃねえのか」

『それは絶対に違うよ…治療をしてみたけど、治せなかったし…それに』

「ソフィー?」
ソフィーはなんだか真剣な顔で話す。

『治療をしようとした時…なんだか皆を治療している時と違う感じがした…』

「それも少し気になるわね…やっぱり何かあるのよ!!」

「よし!!だったら明日は島を探検だ!!!今日は寝るぞ!!!」
「あいさ―」
「考えるのは明日だ…」

グレイ、ナツ、ハッピーは寝始めようとする

「そうねあたしも眠いし…あたしたちも寝よ、ソフィー」

ルーシィはナツとグレイの間の布団に入った。
『ねえ、ルーシィ…ナツとグレイの間でいいの?』

「そうよ!!!こんな獣と変態の間でどーやって寝ろと!!?」

『眠れないなら羊数えれば?』
「ソフィー真面目に答えないで!!!」

『ナツとグレイどっち側がいい?他にスペースないけど』
「え〜〜〜〜〜っ!!!そんな…〜」



結局、グレイ、ソフィー、ルーシィ、ナツとなった



〜朝〜

ソフィー達は朝早くから調査に出かける
グレイとナツはだらだら文句を言う。

「早ェよ」「まだめっちゃ朝じゃねえか」

「誰のせいで眠れなかったと思ってるのよ!!」
『あたしも眠い……』

「さあ、出発よ!!」





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