花の姫
□5枚の花びら
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ソフィー達はエリゴールを倒したナツの元にたどり着いた。
『ん……?』
ソフィーも目を覚ました。
「ナツ――!!!」
「お!遅かったじゃねえか、もう終わったぞ」
「流石だな」
『すごいじゃん!!ナツ!』
「ケッ」
カゲはエリゴールが負けた事が信じられない様子だ。
「エルザ、大丈夫?」
「あ…ああ気にするな」
『大丈夫じゃないじゃん!!よろよろしてるよ!!!』
「そういうオマエは大丈夫なのかよ」
『うん、大丈夫!!ナツ、怪我診せて』
ナツは結構な激戦をしたのか、服はぼろぼろだ
「大丈夫だってこんくれー、炎食えは治る。それにソフィーに倒れられたらヤダし」
「炎食べて治るのってナツだけだと思うわよ;;」
「つーか、こんなの相手に苦戦しやがって…妖精の尻尾の格が下がるぜ」
「苦戦?どこが!?圧勝だよ、な?ハッピー」
「微妙なトコです。」
「おまえ…裸にマフラーって変態みて―だぞ」
『グレイに言われたくないと思うよ?』
「ルーシィ、服貸してくれ」
「なんであたしなの!!!?」
ソフィー達はいつも通りの言い合いをている。ナツが元気な証拠だ。
「何はともられ見事だナツ、これでマスター達は守られた。」
エルザの言葉に皆嬉しそうだ。
「ついでだ…クローバーに行き、事件の報告と笛の処分についてマスターの指示を仰ごう」
「クローバーはすぐそこだもんね」
皆でクローバーに向かおうとしたその時、カゲがいきなり魔導四輪車を動かした。
「カゲ!!」
「危ね―なァ、動かすならそう言えよ!!」
「油断したな妖精共、笛は…呪歌はここだ――!!!ざまあみろ――!!!」
カゲは呪歌を持って逃げ去ってしまった。
皆はあっけに取られ、暫く動けなかった。
「あんのヤロォォォォ!!!!」
「何なのよ!!!助けてあげたのに――――!!!」
『治すんじゃなかった――――!!!』
「追うぞ!!!」
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