花の姫
□3枚の花びら
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ソフィー達は魔導四輪車でもうスピードで鉄の森を追いかけていた。
「エルザ!!とばしすぎだぞっ!!!
SEプラグが膨張してんじゃねーかッ!!」
「あの笛が吹かれれば大勢の人が死ぬ………音色を聴いただけで人の命が消えてしまうんだぞ。」
『エルザ、やっぱりあたしが代わるよ!!』
ソフィーは窓から顔を出し、エルザに言った。
「いや、駄目だ…ソフィーは治癒魔導士だからな…いざというときに魔力を貯めておいてくれないとな。」
「そうだぜ、ソフィー。でもよ、エルザ奴らの目的もはっきりしてねえし…一戦交える可能性もある、そんなにスピード出したらいざって時におまえの魔力が枯渇しちまうぞ!!」
「いよいよとなれば棒切れでも持って戦うさ。
それにお前達がいるしな。」
「む……」
『えと、ありがとう…///』
珍しく自分達を誉めたエルザにグレイとソフィーは若干照れる。
『…でも、辛くなったら言ってね?』
「ふっ、ああ分かった。」
一方、魔導四輪車の中にいるナツは乗り物酔いでつらそうである。
『はい、ナツ酔い止め。』
「お………おう……ウップ」
「ナツ!!落ちるわよ。」
「う゛お゛お゛…落として……くれ…」
しばらくすると、オシバナ駅が見えてきたが、煙が上がっている。どうやら、鉄の森がテロを起こしたようだ。
「あいつら…何をするつもりだ?」
「分からん、だが行くぞ!!」
「でも封鎖って」
「いちいち聞いてられっかよ!!!」
「うぷ」
「人酔いしてんじゃねえ!!!」
『ナツ、やっぱり酔い止め飲んだ方がいいよ;;』
そうこうしている間に、エルザが駅員に周りの状況を聞いて回る。
「駅内の様子は?」
「な…何だね君!!!」
エルザは駅の様子を駅員に聞いているが即答できる人がいなく、頭突きで倒れていく。
駅員によると、軍の小隊が突入したがまだ戻っていない上、鉄の森の連中も出てきていないらしい。
中に入ると軍の人たちが倒れていた。
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