花の姫

□2枚の花びら
1ページ/5ページ




inマグノリア駅



「なんでエルザみてーなバケモノがオレ達の力を借りてえんだよ!!!」

「知らねえよ。つーか“助け”ならオレとソフィーで十分なんだよ!!!」

「じゃあオマエ一人で行けよ!!オレは行きたくねぇ!!!」

「じゃあ来んなよ!!!後でエルザに殺されちまえ!!!」



他の人の目があると言うのに、ナツとグレイはいつもの通りに喧嘩していた。



『相変わらずだね』

「迷惑だからやめなさいっ!!!!
もぉ、アンタ達何でそんなに仲悪いのよぉ」

「何しに来たんだよ」

「頼まれたのよっ!!ミラさんに!!!
ミラさんの頼みだから仕方なく付いてってあげるのよ。」

「本当は一緒に行きたいんでしょ」

「そんな訳ないでしょ!!」



ルーシィが仲裁に入ったが、相変わらず止まりそうにない。
それどころかどんどん酷くなっていく。



「てめェ何でいつも布団なんか持ち歩いてんだよ。」

「寝る為に決まってるんだろアホか、おまえ」



二人の喧嘩が止まりそうにないので、ルーシィがソフィーに助けを求めた。



「ソフィーも手伝ってよ!!;」

『ん〜、分かった。あんまり効果ないけど…
二人とも』

「「あ?」」

『いい加減にしないと刻むよ?(黒笑)』

「「すみませんでしたアァァ!!!!!!!;;;」」




ソフィーは有無を言わせないほどの黒い笑みで二人を静かにさせた。



「なんだ、効果あるじゃない♪」

『そーでもないんだよなこれが。』

「え?」

『ほら』



ルーシィはソフィーが指した方向を見ると……



「テメエのせいでソフィーに怒られちまったじゃねえか!!!」

「人のせいにすんじゃねえ!!!」



ーどっぎゃーん!!!



再びケンカ勃発していた。



「またケンカしてる!!?」

『はぁ…、仕方ないやっぱり今回もあの手使うか』

「あの手?」



ソフィーはルーシィに耳打ちをした。



「あ、それいー考え!!」
『でしょ?んじゃ』

「『あ、エルザ(さん)!!』」

「今日も仲良くいってみよ―」

「あいさ―」



すると、グレイとナツは先程とは違い仲良く(そう見えるだけ)肩を組んでいた。



「あはははっ!!これ面白いかも!」

『でしょ?アハハっ』

「「また騙したな、ソフィー!!!」」

『毎回引っ掛かるのは誰よι
っていうか、あんたら本当は仲いいんだからさ…』

「「良くない!!
ハモるな!!!」」

『ね?』

「本当だ…」

「冗談じゃねぇ!!何でこんな面子っ出かけなきゃならねえ!!…なんか胃が痛くなってきた」

「グレイ、魚いる?」

「いらねぇよ!!!」



ソフィーはバックから胃薬を出した。



『この胃薬でいいならあるよ?』

「…これは?」

『この間、師匠と作った新作の胃薬』

「オレは被験体かよ!!!!」

『大丈夫、効果については問題ないはずだから』
「効果だけだろ!!!!

だいたい、ソフィーとばーさん(ポーリュシカの事)の新作はかなり苦いんだよ!!」



そう、グレイのいう通りポーリュシカとソフィーが作った新作の薬はこの世とは思えないほど超絶的に苦い

まぁ、だからグレイもためらっているのだが…



『と、とりあえず飲んでみてよ!!そんなに苦くないはずだから』

「…まぁ、ソフィーがそう言うなら」



そして、グレイは薬を飲んだ。

……だが


「〜〜〜っ!!!…っ…っ」

やっぱり苦かった
だが、普段よりは苦くはなかったのか、叫ぶような事は無かった。

もっとも、グレイ本人がソフィーの前で情けない姿を見せたくないが為に我慢している事もあるが。



『…ι
グレイ、ごめん;;』

「っ…大丈夫、思ったよりは苦くなかった。」



とりあえず、ソフィーは口直しのお菓子をあげたらしい。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ