花の姫
□2枚の花びら
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inマグノリア駅
「なんでエルザみてーなバケモノがオレ達の力を借りてえんだよ!!!」
「知らねえよ。つーか“助け”ならオレとソフィーで十分なんだよ!!!」
「じゃあオマエ一人で行けよ!!オレは行きたくねぇ!!!」
「じゃあ来んなよ!!!後でエルザに殺されちまえ!!!」
他の人の目があると言うのに、ナツとグレイはいつもの通りに喧嘩していた。
『相変わらずだね』
「迷惑だからやめなさいっ!!!!
もぉ、アンタ達何でそんなに仲悪いのよぉ」
「何しに来たんだよ」
「頼まれたのよっ!!ミラさんに!!!
ミラさんの頼みだから仕方なく付いてってあげるのよ。」
「本当は一緒に行きたいんでしょ」
「そんな訳ないでしょ!!」
ルーシィが仲裁に入ったが、相変わらず止まりそうにない。
それどころかどんどん酷くなっていく。
「てめェ何でいつも布団なんか持ち歩いてんだよ。」
「寝る為に決まってるんだろアホか、おまえ」
二人の喧嘩が止まりそうにないので、ルーシィがソフィーに助けを求めた。
「ソフィーも手伝ってよ!!;」
『ん〜、分かった。あんまり効果ないけど…
二人とも』
「「あ?」」
『いい加減にしないと刻むよ?(黒笑)』
「「すみませんでしたアァァ!!!!!!!;;;」」
ソフィーは有無を言わせないほどの黒い笑みで二人を静かにさせた。
「なんだ、効果あるじゃない♪」
『そーでもないんだよなこれが。』
「え?」
『ほら』
ルーシィはソフィーが指した方向を見ると……
「テメエのせいでソフィーに怒られちまったじゃねえか!!!」
「人のせいにすんじゃねえ!!!」
ーどっぎゃーん!!!
再びケンカ勃発していた。
「またケンカしてる!!?」
『はぁ…、仕方ないやっぱり今回もあの手使うか』
「あの手?」
ソフィーはルーシィに耳打ちをした。
「あ、それいー考え!!」
『でしょ?んじゃ』
「『あ、エルザ(さん)!!』」
「今日も仲良くいってみよ―」
「あいさ―」
すると、グレイとナツは先程とは違い仲良く(そう見えるだけ)肩を組んでいた。
「あはははっ!!これ面白いかも!」
『でしょ?アハハっ』
「「また騙したな、ソフィー!!!」」
『毎回引っ掛かるのは誰よι
っていうか、あんたら本当は仲いいんだからさ…』
「「良くない!!
ハモるな!!!」」
『ね?』
「本当だ…」
「冗談じゃねぇ!!何でこんな面子っ出かけなきゃならねえ!!…なんか胃が痛くなってきた」
「グレイ、魚いる?」
「いらねぇよ!!!」
ソフィーはバックから胃薬を出した。
『この胃薬でいいならあるよ?』
「…これは?」
『この間、師匠と作った新作の胃薬』
「オレは被験体かよ!!!!」
『大丈夫、効果については問題ないはずだから』
「効果だけだろ!!!!
だいたい、ソフィーとばーさん(ポーリュシカの事)の新作はかなり苦いんだよ!!」
そう、グレイのいう通りポーリュシカとソフィーが作った新作の薬はこの世とは思えないほど超絶的に苦い
まぁ、だからグレイもためらっているのだが…
『と、とりあえず飲んでみてよ!!そんなに苦くないはずだから』
「…まぁ、ソフィーがそう言うなら」
そして、グレイは薬を飲んだ。
……だが
「〜〜〜っ!!!…っ…っ」
やっぱり苦かった
だが、普段よりは苦くはなかったのか、叫ぶような事は無かった。
もっとも、グレイ本人がソフィーの前で情けない姿を見せたくないが為に我慢している事もあるが。
『…ι
グレイ、ごめん;;』
「っ…大丈夫、思ったよりは苦くなかった。」
とりあえず、ソフィーは口直しのお菓子をあげたらしい。
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