花の姫
□1枚の花びら
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「…………い………きろ」
…誰?気持ち良く寝てるっていうのに邪魔しないでよ…
「おい、起きろソフィー!!」
…この声はグレイか……
……ん?グレイ?
『………………』
ーボゴォォン
「ぐはぁ!?
おい、ソフィー無表情で物投げるの止めろ;;!!!」
『………なんでグレイが此処にいるの…というか何処から入ったの』
「何処からって…窓から」
窓から家に入ったのは、ソフィーのチームであるグレイ・フルバスターである。
ちなみに、これは初めてではなく結構毎度毎度の事だ。
『グレイ、いくらチームだからって窓から入って来るの止めてよね―』
「しゃーねだろ、玄関閉まってるんだから。第一、お前がまだ起きてね―みて―だったから起こしに来てやったのに…」
そういう問題ではないとは思うが!!?
『…とりあえず、起こしてくれた事には感謝するけど…グレイ、服』
「あ――、しまった;;;」
こうして二人の一日が始まる。
〜所変わりギルド
『ねぇ、ミラ…またグレイが窓から入って来たんだけど!!』
「まぁ、いつもの事じゃない」
ソフィーはカウンターに座ってミラに愚痴をこぼしていた。
「だから悪かったって…」
『ハァ…もういいや。あっ、そうだグレイクエスト選ぼっか、仕事しよ!』
「あ、ああ、そうだな!!」
フェアリーテイルがいつものようにガヤガヤしているとナツ達が帰ってきた。
「ただいま――!!!」
「ただ―」
『あっ、ナツとハッピーが帰ってきた!!』
ナツは火竜(サラマンダ―)の情報がウソだった事に腹を立て、暴れていた。
「あら…ナツが帰ってくるとさっそくお店が壊れそうねウフフ」
「壊れてるよ――ι」
「ナツが帰ってきたってぇ!!?てめえ…この間の決着つけんぞ!!!」
『グレイ、服』
「はっ!!しまった;;」
「これだから品のない此処の男どもは……イヤだわ」
そう言っているカナもカナで品のない酒の飲み方をしている。
『あ、新人かな?あの子』
金髪の女の子は床に倒れていた。
「な…なによコレ…まともな人が一人もいないじゃ…」
「あらぁ?新入りさん?」
『大丈夫?あなた?』
「!!!!ミ…ミラジェーン!!キャ―!!本物〜+;そっ、それにあなた!!」
『な、何?』
「あなた彼女にしたい魔導士上位ランカ―のソフィー・フェーンさんですよね!?」
『上位ランカ―かどうかは知らないけど…あたしはソフィー・フェーンだよ!!』
「よ、よろしくお願いします!ソフィーさん!!あたしルーシィって言います!!」
『ソフィーでいいよ!ルーシィ』
「う、うん!はっ、ア…アレ止めなくていいの!!?」
『まぁ、毎度の事だから…』
「放っておけばいいのよ!!それに…」
ーガツンッ
いつの間にかビンが飛んできて、ミラの頭に当たった。
「キャ――!!!ミラジェーンさんっ!!!」
『ミラ、大丈夫!?』
「それに…楽しいでしょ?」
「(怖いですぅ――!!!)」
『ミラ、血出てる――ι』
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