大騒動!!宝珠院学園!!

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──…ここは、宝珠院学園…




この学校の、中央校舎4階の南側…







そこに、生徒会室がある…──











ーシャー…



「…花、咲いた……(微笑)」



花に水を与えているこの大柄な少年、名を石森 剛(イシモリ ゴウ)。
生徒会の会計担当であり五つの宝玉の金剛石(ダイヤモンド)と呼ばれている。






ーズズズ…

ーカチャッ



「おや、ようやく咲いたんですか。

良かったですね、剛」



今、紅茶を飲んでいる紳士を思わせるこの少年、名を霧原 紫水(キリハラ シスイ)。
生徒会の書記担当であり五つの宝玉の紫水晶(アメジスト)と呼ばれている。






ーガラッ



「…何でテメェと一緒に生徒会室行かねぇとなんねぇんだよ。」

「はぁ?それはこっちの台詞だよ。

何が悲しくてテメェみたいなチビと一緒に行かなきゃなんねぇんだよ。」





喧嘩しながら入ってきたこの二人。

藍色の髪で左側の顔を前髪で隠しているこの少年、名を雨宮 青(アマミヤ ショウ)。
生徒会副会長であり五つの宝玉の青石(サファイア)と呼ばれている。



銀髪で、尻尾のように髪を纏めているこの少年、名を空守 珀(クウマ ハク)。
同じく生徒会副会長であり五つの宝玉の琥珀と呼ばれている。



「あ゙?
誰がチビだ。180は越えてるんだよ、アホかテメェか。」

「はぁー?俺より身長低いくせに何言ってんだよチービ。」

「(カッチーン)よーし、喧嘩売ってると見た。
かかって来いよバカ白髪、その尻尾引っこ抜いてやる(怒)」

「(カッチーン)誰がバカ白髪だ。
バカでもなければ白髪でもねぇよ、銀髪だよ(怒)

上等だ、徹底的に潰してやんよ(怒)」









ーゴンッ、ゴンッ!!

「「いってぇーーッ!!!!」」


『ったく、何やってんだテメェらはッ!!』




今この二人を殴った男勝りなこの少女、名を華扇 翠(カセン ミドリ)。
生徒会長であり五つの宝玉の翡翠と呼ばれている。
そして五つの宝玉の紅一点にして、五つの宝玉のリーダーでもある。




『全く、生徒会室で喧嘩すんじゃねぇ。
これから会議だぞ。』



翠はため息をつき痛みに蹲る二人を放置して席に着く。



「酷ぇよ翠ッ!!
俺まで殴る事ねぇだろ!!?」

『喧嘩両成敗、皆平等だ。』

「…巻き込まれたのは俺だぞ。」

「あ?ふざけんな俺だし。」

『お前ら言ったそばから喧嘩してんじゃねぇよ(怒)』



言ったそばからまた喧嘩に発展しそうな二人に翠には青筋が立つ。



「「えー…」」

『分 か っ た な ?(黒笑)』

「「イエッサァァァァアア!!!!;;;」」



翠のおど…(ゲフン)説得により二人は今は喧嘩を止めた。



『…んじゃ、会議始めるぞ』

「「「「了解」」」」




全員が席に着き、会議が始まろうとしていた。



「で、今日の会議って何?」

『目安箱に文化祭でやりたいイベントが多数入っててよ、その考査。』

「…ちょっと待て、その文化祭でやりたい事って」

大半が珊瑚先生の希望

「まぁ、あの無類のお祭り好きですからね…」

「…何となく、予想…できた」

『因みに…珊瑚先生の意見はオール無視の方向で行こうと思う。

「「「「異議なし」」」」

「意義ありィィィィィィィイイ!!!!」




珊瑚先生の意見をオール無視しようと思ったら、本人が乱入してきた。



『…先生、入って来ないで下さい。
そして止めないで下さい。』

「そりゃ止めるッ!!!
何で私の意見オール無視なのッ!!?」

必要性が全くと言っていいほど感じられないからです。
と言うか、単に先生が楽しみたいだけですよね?』

「いいじゃんか、大人が楽しんだって!!!
やってよ、やってよー!!!」

『ふざけんなこのクソ校長。
脳内子供と同レベルになりやがって』





突然入ってきた赤珊瑚のような髪を持った女性、名を夕日 珊瑚(ユウヒ サンゴ)。
この学校の校長であり、五つの宝玉のメンバーを生徒会に推薦した人物であり、五つの宝玉の師でもある。



「ふっ…大人なんて皆脳内子供なんだよ。

「それはアンタだけだ。
今すぐ世界中の大人に土下座して来い。」





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