三宝の翡翠
□拾ノ風
1ページ/6ページ
前回、あんまりにも人の話を聞かないもんだったんで…とりあえず、全員に正座してもらっている。
『全く…お前ら少しは人の話を聞こうという気がねぇのか…』
「「「ない(キッパリ)」」」
『ごめん、やっぱり黙ってくれ』
何こいつらのマイペースさ!!
『ともかく、次からはちょっとでもいいから人の話を聞け。』
「えー…でも」
ードゴォォッ!!!!!
翠は背後にあった岩を片手で破壊した
『分かったか?(黒笑)』
「「「すみませんでしたァァァァァァア!!!!;;(恐ッ;;)」」」
この時、六年生の中で暗黙の了解ができてしまった…。
翠をマジ切れさせるなと。
「翠…結構黒いんだね。」
『まぁ…、仕方ないだろ
どっかのバカな白髪頭の幼馴染み(←珀の事)と師匠のせいでこんなになったんだから。』
私がそう言うと、苦労してんだな…と文次郎に言われた。
お前だけには言われたかねぇよ。
って言うか、本当にその哀れみの視線止めてくれ(泣)
「そういえば、翠がこっちの世界に来ちゃった原因ってその幼馴染みなんだよね。」
「そうなのか。」
……そいや、伊作と留三郎には話したが仙蔵達には話してなかったか(剥。更!?)
『まぁな…全く、彼奴のせいでえらい目にあった…
今に始まった事じゃねぇけど…。
本当にあいつは昔っから…』
「…お前、何があったんだ?」
『……………聞くか?
話すなら余裕で5時間は話せるぞ。』
「いや、いい…ι」
皆が、何か冷や汗をかいていたので、話すのは止めた。
ーーー
ーー
ー
そんな騒動から暫く経ち、私が此方に来てから一週間くらい経った。
『ん…?伊作お前どうしたんだよ。そんなにプリント抱えて』
「あ、翠…。
いや、先生にこれ運ぶように頼まれてι」
『他の奴等に手伝いを頼むとかしねぇのか?』
「それが…じゃんけんで決まってね。
僕以外、全員チョキで僕、負けちゃったんだ;;
しかも、皆早々に遊びに出掛けちゃって…」
お前どんだけ不運だよ;;
お前、パー出して負けたんだなι
『……そうか、取り敢えずお疲れ』
「うん…まぁでもさ、何も全部僕に任せるとかなくない?
あ、どうしよう…思い出してきたら何か殺意湧いてきちゃった☆」
『ごめん、私が手伝うからそういう物騒な事考えるのは止めようか?』
伊作、何をするつもりだよ…仮にもグラスメイトに。
六はの人達、ご愁傷様;;
「そうだねー何しようかな?聞く?翠」
『あれ、可笑しいな?私何も言ってねぇ筈なんだけどな。
それから、全力で遠慮するから言わなくていい。』
・