三宝の翡翠
□伍ノ風
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乱太郎達と別れた後、伊作達と長屋へ戻っている途中…
『(ん…?人の気配…)』
ーしゅたっ
「「『!!?』」」
いきなり、屋根の方から人が降りてきた
「あなたが華扇 翠ちゃんね?」
『え、あ…はい』
その人は見惚れるようなとても綺麗な女性だった
「初めまして、私はくノ一教室の担任をしている山本 シナよ」
『は、初めまして華扇 翠です』
この人がくノ一の先生か…
あれ…?確かくノ一って忍たま長屋に入っちゃいけないんじゃ…
「ところで、何故山本シナ先生はこちらに?」
「あぁ、そのこと何だけど…
この子、ちょっとかりるわねV」
「「『は…?』」」
ーがしっ
ーだだだだっ
私はシナ先生に腕を掴まれたと思ったら、脱兎の如く連れ去られた
『え、ちょ私の意志無視ですか!!!?;;』
ーーーーーー
ーーー
ー
ーかぽーん(←ありきたりな音)
「やっぱりお風呂は気持ちいいわね〜」
『はい、そうですね…;;』
私はシナ先生に連れてこられたと思ったら、いつの間にかお風呂に入っていた(シナ先生と一緒に)
「この学園はどう?」
『はい、すごくいい所です…
皆、色々よくしてくれて
ところで…シナ先生は私にこんな風に接してていいんですか?
それに五年、六年(潮江除く)だって…』
シナ先生からは敵意といったものは感じとれないしな…
「…ん〜、五年生、六年生はこの学園で一番忍者に近い学年だと言われているからね…
どういった人が間者かってのは大体判断できるはずよ。
だから、そこまで考える必要はないと思うわ。」
『そうですか…』
「それとも、この学園の上級生がそこまで腕がないとでも?」
『い、いえそう言うつもりじゃι』
シナ先生はいたずらっ子みたいな顔で聞いてくる。
だが、私が否定するとすぐにふふっと笑った。
「ふふっ、冗談よ
それから、私はあなたが敵だとは思ってないわ
あなたが猿飛 ヒルゼンさんの部下だって事は見ていたし。」
『あ、天井からみていたのは先生方だったのですか』
「あら、やっぱり気がついてたの?」
『まぁ、世界は違えど忍者ですから。』
「流石はヒルゼンさんの部下ね」
…ん?
何かシナ先生の言い方だと火影様の事を知ってるように聞こえる…
『火影様の事、ご存知なんですか?』
「ええ、この忍術学園の先生は皆知ってるわよ。
中には、ヒルゼンさん直々に手合わせしてもらった人もいるし。」
まぁ、全員勝てなかったけどと苦笑いで言う。
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