三宝の翡翠

□肆ノ風
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ー食堂ー

私は今留三郎と伊作、仙蔵と一緒に来ている


食堂には2つほど定食があって、それを選べるらしい。



「あらあら、四人で来たの?

夕飯は何にするの?」



おばちゃんがいうには、今日は焼き魚定食と炒め豆腐定食だそうだ



「今日は炒め豆腐定食と焼き魚定食か」

「おばちゃん、私は焼き魚定食を」

「じゃ、俺も」

「僕は炒め豆腐にするよ
翠はどうするの?」



んー、そうだな…


あ、そういや昨日は鯖の味噌煮だったな…
じゃあ炒め豆腐でいいか



『私は炒め豆腐で』

「焼き魚定食と炒め豆腐定食が二つずつね

ちょっと待っててね」



そう言って、おばちゃんは盛り付けを始めた



「おい、仙蔵なんでそいつといるんだ!!」



…今、私にあからさまにこうも敵意をぶつけるのは今のところ1人しかいない……。


見ると、案の定不機嫌な潮江がいた。



「そいつとは…翠の事か?」

「こいつしか居ねえだろ!!」



…ハァ、どうもこいつは私がいる事に不満があるらしいな。

すると、仙蔵は呆れたようにため息をついて言った。



「別に構わんだろ。
私は翠を気に入っているし

そもそも翠が敵意がないのは分かるだろう。」

「それでも、敵じゃねぇっていう保証は無いだろうが!!」

「おい、文次郎!!!お前いい加減にしろ!!」



空気が張りつめ、にらみ合いが続く…



「潮江くん、定食……ってどうしたの?」



すると、おばちゃんが潮江が注文したであろう定食を持ってきた



「ちっ…
なんでもありませんよ。
おばちゃんありがとうございます。」



潮江はそういい定食を受け取り席に着いた。




「大丈夫かい?
随分不穏な雰囲気だったけど…」



おばちゃんはおろおろしながら聞いてきた

流石に不安にさせちまったかι



『大丈夫だよ、おばちゃん』

「そうかい?」



潮江と色々ある内に頼んだ定食ができたらしいので、私たちは受け取ることにした




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