三宝の翡翠

□弐ノ風
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私は今、善法寺と食満と一緒に忍術学園の門の前にいる



『…ここが忍術学園なのか?』

「うん、そうだよ」



ーカタッ



善法寺が門を開けると。
1人の男が門の近くを掃除していた



「あ、善法寺くん、食満くん、乱太郎くん、しんべヱくん、きり丸くんお帰りなさい!!


…ん?うわー、綺麗な子〜
どうしたの?この子」



綺麗って…









こいつ目がおかしいんじゃないか?(酷い)



「小松田さん実は……ちょっと訳ありの子で…
学園長先生にこの子の事話そうと思って」

「え、そうなの!?

じゃあ、入門表にサインください!!」

『あ、はい』



小松田さん…か
見たところ事務の人か



「さて、まずは手当てだね。
保健室行こうか。」




ーーー
ーー




善法寺達に連れられて、保健室に連れて行かれた。



「翠さん、ここが保健室ですよ!!」



ーがらっ



乱太郎が元気よく言い、善法寺が襖を開けると、中には濃い茶髪で青藍色の制服を着た子と紫色の髪をした子がいた。



「左近、数馬新野先生は?」

「新野先生は出かけてます」

「あれ、そちらの女性は?」

「ああ、彼女は華扇 翠さん。
ちょっと訳ありでこの学園に来てもらったんだ。

怪我してるから手当てしようと思ってこっちに来たんだ。」



善法寺はそう言うと、棚から薬品を取り出し手当てし始めた。



「…伊作先輩、また怪しい奴の手当てなんてするんですか」

「左近、そんな言い方」

『事実だからいい。』



すると、皆気まずそうな顔をする。
左近…って子が言う事はご尤もだから。



「…と言うか、左近も何だかんだいいながら手伝ってるじゃないか」

「……別に、たまたま僕の近くに使う薬品があったからです。
成り行きです。

別に保険委員だから手当てしないととかじゃないです。」



…ツンデレ?
ツンデレなのか?(人の事言えない)



ーーーー
ーーー
ーー




「はい、これで終わり」

『…すまない、ありがとう。

お前も、ありがとうな』



そう言うと、左近という子は



「…別に、たまたまです。」



と言った。
やっぱりツンデレか?






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