三宝の翡翠
□拾壱ノ風
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〈前回の続き〉
伊作のプリントを運ぶ手伝いをしていた。
『(そーいや何か最近歩く先々で落とし穴が有るんだよな…
嫌がらせか何か。
まぁ、昔から何度もあったから別に気にしたりはしねぇけど)』
そんな事を考えていたら…
「うわっ!!」
がしぃッ
『はっ!?』
伊作が穴に落ちて、その時私の足まで掴んだ。
つーか…
私まで巻き込むなァァァアァァア!!!!
ドサッ!!
「うわっ!!」
『うわぁっ!!』
私達は穴の底に落ちた。
畜生、何であんな所に落とし穴が…;;;
「痛たた…ι
翠、ごめん大丈………」
『あ、あぁ…大丈夫だ。
?どうした?』
伊作は私を見て固まっていた。
私変な事したか?
「……うん、このままでもいいかも。」
『は?何言って…!!?』
私は今の自分の体勢を見てハッとした。
今、私は伊作に馬乗りしている状態だった。
『わ、悪ぃ!!///
今すぐ退くから!!』
「えー駄目☆」
すると伊作は私の腰をしっかり掴み、そのまま抱き締めてきた
『狽ネっ、ちょ、離せっ!!////』
「えー」
『は・な・せ(怒)!!!////』
「顔真っ赤にして言われてもね〜」
『黙れっ、不運、腹黒、鬼畜っ!!!!////』
「犯すよ?(ニッコリ)」
『すんませんでしたっ!!』
ヤバイヤバイ…;;
こいつ何でこんなに黒いんだよ…ι
「おやまぁ、大ー成ー功」
すると、上から気が抜けるようなのんびりした声がしてきた。
『……?誰だ?』
「…ッチ(邪魔入った)」
『伊作、お前キャラを保て』
「このサイトでキャラ保てって方が無理だよ。」
『確かにな』
うん、このサイトキャラ崩壊ばっかだからな…
(お願いですからそう言った発言止めてくださいッ!!)
「しっかし…まさか編入生と善法寺先輩ができてたなんて…
皆に言おうかなー」
『蝿痺Fェェェェ!!!!
マジで待ってくれ;;;!!!
誤解だからっ!!!!』
「えー、僕は別にいいのにー」
『お前がよくても私が駄目なんだよっ!!!!!』
伊作から離れようと格闘していたら(流石に本気出したら大怪我するから加減している)さっきの奴がまたのんびりした口調で言った。
「それにしてもやぁっと落ちてくれましたね、翠さん?
立花先輩が貴女の事をよく話に出していて、興味あったんですよー。
からかい甲斐のある面白い奴だって。
だけど中々会えないものだから出来るだけ貴女が通りそうな場所に穴を掘ったんですよ〜
いや〜あれだけ掘った甲斐がありましたよ。」
『犯人はテメェかっ!!』
どうりで最近落とし穴が多い筈だっ!!
「とゆー訳で話しましょーよ」
『その前に上がっていいか?
落とし穴の中で話すのも何か落ち着かねぇし。』
「落とし穴じゃありません。
落とし穴のトシちゃん3号です。」
名前あんのかよ。
って言うか、落とし穴には代わりねぇんだなι
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