月と太陽
□四夜
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「ルナ、オメーは月下銀光流の継承者だろ?」
「月下…銀光……流?」
『あ、やっぱり分かっちゃった?』
「当たり前ぇだ、何よりその右腕の紋章が何よりの証拠だからな」
リボーンは私の腕を指しながら言った
あー、まさかもうこんなにも早く月下銀光流を知っている人に会うなんてね〜;;
いや、隠す気もあんまり無かったけど←
「ちょ、ちょっと待てよ、リボーン!!
月下銀光流って何なんだ?
剣術の流派とかなのか?そんなの聞いたことねーぞ!?」
「月下銀光流ってのはな、五つの守りの型と攻撃の型からなす剣術の流派でな
最速の流派と謳われるほど、切る速度が速い流派だ
だけどディーノ、オメーが知らねえのも無理はねぇぞ。
なんたって月下銀光流は伝説の流派とも言われた流派だからな
だから、実際あるかどうか何て分からないって言われてくらいだかな」
「何でそんな風に言われてるんだよ?」
「それは、継承が難しいからだ」
「継承が…難しい?」
「そうだ、月下銀行流を受け継ぐ為には“血縁”が必要不可欠な上に、刀に認められなくちゃならねーんだ」
そう、月下銀行流は継承される刀がある。例え、血縁があっても刀に認められなければ、継承はできない
「血縁は何となくわかったけどよ…
何で刀何なんだ?その前の師範じゃダメなのか?」
「そこだけはオレも分かんねぇんだ」
『そこは私が説明するよ』
「え、ルナそんな簡単に教えちゃっていいのかよ;;」
『だってディーノもリボーンもすでに見ちゃってるし。それに話たところで、別に流派に響くことはないし』
話しても、他の人がどうこうできる話じゃないからね〜
『えっと…、刀に認められなくちゃならない理由はね、自分の身体をこの刀の鞘にしなくちゃいけないの』
「!!?さ、鞘?」
『うん
この刀…銀月っていうんだけど、これは月下銀行流専用の刀で何でも切っちゃう刀なの
刀を収める鞘でさえも切っちゃうんだ
だから、継承する場合、銀月に自分が主だと、認めさせて自分の身体を鞘にしなければならないの
その為、継承者は銀月によって傷つく事はないんだけどね
因みに、この右腕にあるのが継承された証ね』
ルナは自分の右腕を指しながら言う
そこには、三日月の下に雲が掛かっていて、その周りを銀色っぽい線がクロスして囲んでいる
「ふーん、じゃあさ刀はどうやって出してんだ?」
『あぁ、それはね…こうするの』
ルナが左手でその紋章に触れると、ルナの右手に刀が出てきた
「「!!!」」
『ね?』
ディーノはすごく驚いた顔をしている
リボーンは顔には出てないが、驚いている
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