月と太陽
□十一夜
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「いってぇ…っ;;」
「ふん、貴様が悪いんだろうが。」
『あ、あのねだからカイリ…ι』
「お前は易々と男と一緒に寝るなッ!!(怒)」
『はいぃぃぃッ!!
すみませんでした隊長ォォォオ!!!』
「誰が隊長だ。」
カイリの般若のような形相で怒られ、私は思わず背筋を伸ばし敬語を使ってしまった。
いやだってカイリマジで怖いんだもん。
ディーノは怒ったカイリにボロボロにされてるし…。
何で怒ってるのか結局教えてくれなかった。
あ、スクアーロとリボーンはカイリを止める様子なんて無かった。
どうも巻き込まれたくなかったらしい。
『私とディーノはなんもないからさ〜』
「……お前な、これが跳ね馬だったからいいものの、他の男だったら危ない目にあってたぞ。」
『いやん、私襲われてたって事?(笑)』
「ああ。」
『マジか。』
冗談で言ったのに…。
いやいやでもそんな事は絶対に有り得ないだろうな…。
ほら、私ってこんな性格だし。可愛くもないし。
…その、胸も…小さいし…。
あ、ヤバイ言ってたら悲しくなってきた。
いやでもやっぱり襲われるとするならカイリの方だと思うんだよね、美人さんだし背高いし、スタイルいいしッ!!
…どうして外国の人たちってこうもスタイルのいい人達ばっかりなんだろう?
差別?差別なの?
『何で日本人はこうも色々小柄なんだちくしょぉぉぉお!!!!
日本人差別反対ィィィイ!!!!』
「何があった。」
「ルナって時々いきなり叫ぶよな、しかも意味が分かり難いやつ」
『うう…だって…。』
外国人って皆大人っぽく見えるんだもん。
美人さん多いもん、美形多いもん。
「別に小柄だっていいだろ、私は小柄なルナ可愛くて好きだぞ。」
「(柏謇zされたッ!!)」
『カイリ…!!』
カイリっていい子だなー…わざわざそんなフォロー入れてくれるなんて!!
でも私可愛くないからね!?(自覚0)
「う゛ぉい、お前らそのコントいつまでやんだぁ」
「誰がコントだ。
ただルナと話していただけだろう。
ふっ、貴様の目は節穴か?」
「よーし、てめぇ歯ぁ食いしばれ。
女だろうが容赦しねぇぞぉ。」
カイリがスクアーロに癪に障る事を言ったらしくまさに一触即発な雰囲気になっている。
最近はこれが日常になってる。
と言うか、何だかんだ言いながらも仲いいよね二人とも。結構一緒にいるし。
「またやってんな、あいつら…。」
『うん。まぁでも平和な証拠じゃない?』
「何でだよ。」
『だってさ、平和じゃなかったら二人ともお互いにあんなに気にしたり喧嘩したりしないじゃん。
お互いに相手に構う余裕があるって事なんじゃない?』
本当に平和じゃなかったら相手に構う余裕なんて出てこないと思うんだよね。
「ルナ…」
『ん?』
「お前どうしたそんな賢そうな台詞言って!!
熱か?知恵熱でも出たのか!?」
『ちょっとディーノどういう意味かな。』
私だって考える事くらいあるんだからね!!
普段言わないだけでさ。
「いやだって普段あんな馬鹿なルナがそんな発言するから…。」
『ディーノ、それ失礼なんだけど。』
私だって何も考えてない訳じゃないんだから!!
と内心でもディーノに反論する。
ーガンっ!!
「貴様、私のに近づくなッ!!
獣のくせにッ!」
「お前さっきから好き勝手言い過ぎだろがーッ!」
ーギャーギャーッ!
『おーついにディーノ参戦。』
カイリに言われた事にカチンときたのか、ディーノも喧嘩に参戦した。
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