月と太陽

□十夜
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ーある日ー


私はいつも通り、イタリア語に苦戦しながら宿題に取り組んでいた。



『よっ…し!!

終わったー!!』



何とか終わった…(グッタリ)

さて、そろそろ…




ピシャァア!!



『!?』




ーディーノSIDEー



「あ、これルナの…」



オレは宿題をしようと、バックを漁っていたらルナのノートが出てきた。



「…とりあえず、ルナの所行って届けないと」



困ってるかもしんねぇしな…



ーーーー
ーーー
ーー




コンコン



「おーい、ルナー」



シーン…



あれ?居ないのか…?
おかしいな、この時間帯ならいるはずなのに…



ーガチャッ



試しにドアを引っ張ったらドアが開いた。



「ルナ、入るぞ?」


部屋は電気がついてなかった。
あ、そういえばさっき雷鳴っていたから…それで電気落ちたのか?


すると、部屋の奥にシーツの膨らみがあった。
しかも、微かに震えていた



「ルナ…?

ルナか?」

『っ!!

ディ、ノ…』



ルナ、どうしたんだ…?


オレはルナの側に歩み寄った。



「ルナ、どうし…」


オレは、ルナに近づいてシーツの隙間からルナの顔を見て驚いて、一瞬思考が停止した。



「……え?」

『…っ、ふうっ…(ポロポロ)』



ルナが、泣いていた…。
いつもいつも笑顔でいるルナが震えながら、泣いていた…。
ルナは目に涙を溜め、ぎゅっと目を瞑ったためポロポロと泣いている。




「ど、どうしたんだルナ!!?」

『……が、なっ…』

「?」

『か、雷、鳴って、て』


雷…、確かに鳴ってるけど。
あ、もしかして…



「ルナ、お前雷怖いのか?」

『…ッ、ッ(コクン)』



…だからこんなに怖がってるのか。

しかし、なんだか意外だな…

ルナ、虫とか素手で掴めるし(あれ見た時はビックリした)



ーピシャアァァァアッ!!!!



『(ビクッ!!)』



雷が鳴ると、ルナは更に震え丸まった。



「ルナ、大丈夫、大丈夫だから、な?」

『う、うう…っ…(フルフル)』



オレは、どうしたらいいか分からずとりあえず、子供をあやすようにルナの頭を撫でた。




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