花の姫

□22枚の花びら
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すると、ルーシィは言いにくそうに口を開いた

「あ…あの……マスター…」

「ん―?おまえも随分大変な目にあったのう」

マスターが言うと申し訳なさそうに下をうつむいた


「そーんな顔しないの、ルーちゃん」

すると、レビィ、ジェット、ドロイ、リーダスが来た

「みんなで力を合わせた大勝利なんだよ」
「ギルドは壊れちゃったげどな」
「そんなのまた建てればいいんだよ」
「ウィ」



4人はやってきたが、まだ痛々しい傷が残っている……

その姿を見て、ルーシィは体が震えだした

「レビィちゃん、リーダス、ジェット…ドロイ……」

「心配かけてゴメンねルーちゃん」

「違…う……それはあたしの……」

ルーシィはこの事件は自分の所為だと言う

「話は聞いたけど、誰もルーちゃんの所為だなんて思ってないんだよ」

「オレ……約に立たなくて……あの…あの………ゴメン……」


リーダスの言葉にルーシィは顔を横にふる

「ルーシィ。
楽しい事も悲しい事も全てとまではいかないが、ある程度は共有できる

それがギルドじゃ。一人の幸せはみんなの幸せ

一人の怒りはみんなの怒り

そして、一人の涙はみんなの涙

自責の念にかられる必要はない
君にはみんなの心が届いているハズじゃ……

顔を上げなさい


君は妖精の尻尾の一員なんだから」



マスターの言葉にルーシィは崩れるように泣き出した……

「ひっ…いっひっ………
あーん、あーん、あーん、あーん」


ルーシィのその姿を見てギルドのみんなは自然と笑みをこぼした



一方…マスターは……

「(それにしても、ちとハデにやりずきたかのう……こりゃあ評議院も相当お怒りに…いや…待て……ヘタした禁固刑………!!?

それにソフィーもかなりのケガをさせてしまったしのう……ポーリュシカのヤツ………怒るじゃろうな…………)あーん」

マスターも今後の事を考えて泣き出してしまったι


しかし、みんな(一部例外はいるが…)が安心したのもつかの間。みんな評議院の軍隊ルーンナイトに取り囲まれてしまった

「全員動くな!!!我々は魔法評議院傘下強行検束部隊ルーンナイトだ!!!」

「あちゃーι」

「もうかぎつけてきたのかい!!!」

「逃げろ――っ!!!」
「ダメよナツどーせ捕まるんだから」


『うっ……体…痛い…』カクン

「ん…?あ、ソフィー!!?また気ぃ失ってる!!!」

「あ、本当だ!!!
ひどい傷…早く診せないと…」

「あーん

「マスター、しっかり!!!ι」

「そうだよ、じーさん!!!ソフィーがまた気ぃ失っちまった!!」




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