花の姫

□17枚の花びら
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ポーリュシカの発言にビスカとアルザックはキレた

「ちょっと待って下さい!!そんな言い方!!」
「ソフィーの腕は良いで…」

『いいよ…ビスカ、アルザック……事実だから』

「「ソフィー…」」


ソフィーはそう言うが力無く笑う

『じゃ…師匠失礼し…』
「待ちな」


出て行こうとしたソフィー達をポーリュシカは呼び止め棚や部屋から薬草やら薬を出し、ソフィーに渡した

「それ持ってギルドの連中の手当てしてやんな

アンタの仕事はそっちだ」

『…!はい、師匠!!』

「「(ジーン)」」


ポーリュシカの言葉にソフィーは元気になる

「アンタ等さっさと帰りな!!!いつまで、入り口の所につっ立っているつもりだい!!!」

「「Σいや、引き止めたのアンタでしょ!!?」」

「とっと帰りな!!!人間臭くてたまらん!!!」


中々出ていかないソフィー達にポーリュシカは箒を振り回して追い出す

「ひィ〜!!!失礼します!!!!」

『師匠、今度果物とか持って来ますからね〜!!』

ドタドタ








「ふぅ…びっくりしたぁ……」

「ああ、まさか箒振り回すとはι」

『まぁ、師匠はあんな感じだから』

「「(あんな感じなんだ……ι)」」


ビスカとアルザックはソフィーの発言に少々唖然とする

「ソフィー…、ポーリュシカさんにあんな事言われてよかったの?

その…腕が未熟だとか……」

『ああ…それは事実だから仕方ないよ』

「いや、そんな事ないと思うけど!?」

『あたしは師匠に比べたらまだまだだよ…


それに、師匠が出ていけって言ったのは師匠なりの優しさがあるし…』

「「え?」」


ソフィーの発言に2人は?を浮かべる

それもそのはず…先ほどのポーリュシカの発言からは優しさを感じられないからだ…

「「(あれのどこに優しさが!!?)」」

『あたしさ……

正直、マスターの事も心配だけど……皆の事も心配でさ…ケガ人いっぱい出たし気が気でなかった…』

「「…」」

『師匠はあんな言い方してたけど…
あたしが皆をすごい心配してる事に気が付いてたから……
こうして、薬とか薬草を持たして追い出したんだよ…
本当に邪魔だと思ってるなら薬草やら薬を持たしてくれなかったし…』


ソフィーはとても嬉しそうに目を閉じながら言った

ビスカとアルザックは考えが通じあっているようなソフィーとポーリュシカを見て
師弟ってすごいな…と思ったのであった





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