花の姫

□9枚の花びら
2ページ/4ページ


「相変わらずムチャをする、仲間じゃないのか?」

「アレはその気になれば、氷の中身ごと破壊できる魔法だろ」

「なるほど、それでオレの魔力が届かない所へやった訳か…やればできるじゃないか」

リオンはグレイがそこまでできるとは思わなかったと言わんばかりの言い方だ
リオンはグレイを見下している

『(そういう事だったんだ…)』

「いい加減先輩ヅラすんのやめてくんねえかな……

リオン、お前はもうウルの弟子じゃねえ」

「お前もさ、グレイ」

零帝……もとい、リオンは仮面を外しながらいう

「ウルはもうこの世にはいないのだからな」

「ウルはデリオラを封じる為に命を落としたんだ!!!!!ウルの残したものをてめえは壊そうとしてるんだぞ!!!!!」


「記憶をすり替えるな…ウルはお前が殺したんだ、グレイ」

『!!(どういう事!!?グレイも否定してない)』

グレイはリオンが行った言葉に言い返せないようだ

「よくおめおめと生きていられたものだな…


もう一度言う、ウルを殺したのはお前だ、グレイ
…名前を口に出すのもおこがましい」

リオンの氷がグレイに当った!!

「がっ!!!」
『グレイ!!!』

「り…リオン……」

「どうした?後ろめたくて手を出せんか?

ならば邪魔をしないでほしいな…オレはデリオラを復活させる」

それを聞いたグレイはさらに鋭い目付きになる

「させねえよ」

「それでいい、久しぶりに手合わせをしよう…

アイスメイク“大鷲”」

「アイスメイク“盾”」

リオンはグレイに動く鷲の氷で攻撃をしようとし、グレイは盾で防ごうとするが、鷲達がグレイの後ろに回る

「お前は物質の造形が得意だった…“静”のアイスメイク
オレは生物…“動”のアイスメイク…動き回る氷だと忘れたか!!!」

「(当たる………!!)」

攻撃がグレイに当たろとしたが、それは花の盾によって防がれた
「!!」

「ソフィー!!」

『あのさ、戦うならあたしも参加させてもらっていいかな?












仲間を傷つけるのを黙って見過ごす訳にはいかないんでね』

ブワッ!!!
「!!」

凄まじい殺気がリオンに向けられる

「ふっ……面白い…いいだろ…
グレイだけでは物足りないしな」

『ど―も、ありがとう』
「おい、ソフィー!!」

『引けってのは聞かないよ…今のあんた隙だらけだし
それと、とりあえずその怪我治させてもらうよ、そうじゃないとフェアじゃないし…別にいいだろ?零帝……』

「ふっ、大して変わらんだろうがな……」


ソフィーは傷を治療する
「ほぅ……治癒魔導士か……珍しいな」



三人の間に一陣の風が吹き、木の葉が落ちる…それが、合図になり戦闘が始まった








次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ