花の姫

□8枚の花びら
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〜森の中〜

「何だよォ!!!昨日あれだけ月を壊すのは無理とか言ってたのによぉ!!!」

「無理だよ村の人の出前壊すって言ったんだよ」

「それに壊せるとしても壊さねえ、月見が出来なくなる」

「そっか!!期間限定の妖精の尻尾特製月見ステーキもなくなっちまうのか!!!」

「オイラ月見塩魚無くなると困るよ!!」

『それらは月見じゃなくても食べられるんじゃない?月見が出来なくなるのは困るけど』


突っ込む所がなんだか違うソフィーである


「ちょっとアンタ達なにがいるか分からないんだから大声出さないでくれる?……と申しております」


ルーシィは時計の星霊を呼び出し、その中にいる

「自分で歩けよ」

「お前、星霊の使い方それ…合ってるのか?」

「だ…だって相手は“呪い”なのよ!実体が無いものって怖いじゃない!!……と申しております」

『以外とビビりなんだね…』

「流石S級クエスト!!!燃えてきたぞ!!!」

「呪いなんか凍らせてやる。ビビる事ァねえ」

『呪いは凍らせないと思うよ?』


ルーシィとは違い、楽観的な二人である


「アンタ達本っ当バカね………と申しております」




ガサガサ

しばらく歩くと茂みから音がし、でかいネズミが出てきた


「ネズミ!!!」
「でか―」


『何食べたらあんなにでかくなるんだろ…』
「感心してる場合じゃね――!!!」


「アンタ達早くやっつけて!!!…と申しております」


ネズミは頬を膨らませ、何かやろうとする



「オレのアイスメイク“盾”で……」
『花の盾!!!』


グレイがやろうとする前にソフィーが盾を出す


「ぷはァ〜〜〜っ!!!」


しかし、ネズミが吐き出したのは臭い煙だった


「ちょっと!!!三人ともどうしたの!!?…と申し…んがっ!!」


時計の星霊…ホロロギウムも匂いにやられ、消えてしまった


「くさ―――っ!!!なんだこの匂いはぁ〜!!!!」

『ちょ…直撃避けても…これ!!?』


ナツは鼻がいいため、倒れた

そして、ネズミはソフィー達を追いかけ始めた


「逃げろ―――っ!!!」



しかし、逃げても逃げてもネズミはまだ追いかけてくる。それをみかねたグレイが地面を凍らせた

「アイスメイク“床”」


どおぉぉおん

ネズミはきれいに足を滑らして、大転倒した


「ナイス!!!」
『流石!!!』

「あ!見て!!何か建物がある!!」

『じゃ今のうちにあそこに…』

「「そうだ、今のうちにボコるんだ」」


二人はさっきのネズミをボコボコにしている


「………;;」
『またネズミが起きても知らないよ』





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