鏡ちゃんと先生

□鏡ちゃんと先生.18
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スキー合宿の宿泊棟では何かあるごとに先生が声をかけに来た。
朝だから起きろ、朝ごはんの時間だから、夜は夜で早く寝るんだぞ、なんて。子どもじゃあるまいしそんなに心配されなくとも一通りの協調性はあるつもりだ。一応。





3日目の朝。
先生は私の前に姿を現さなかった。
まぁ、先生だしいろいろと忙しいのだろうと思い何も気にすることはなかった。



今日は朝から吹雪いていてスキーに出ることはできないそうで、他の生徒たちは生徒同士で仲良く会話を楽しんでいた。







昼を過ぎても先生の姿が見えない。…胸が少しざわついた。
何か大変なことが起こっていないといいが…。





食堂を出ようとすると生徒の会話が聞こえた。



「今朝から○○ちゃんが行方不明なんだって…」

「ええ?それは大丈夫なのかしら?」

「それでね今…森宮先生が…」






私は耳を疑った。気が付けばその生徒を問い詰めるように声をかけていた。


『森宮がどうしたって!?』



その生徒はびっくりしておびえるような表情で



「その、迷子になった生徒を…探しに…」


私はそれだけ聞くと舌打ちをして食堂を飛び出した。
馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが本気でどうしようもないバカだ!!

なんだって一人で探しになんて…っ!
超が付くほどの方向音痴のくせに、本当に馬鹿なんじゃないのか!クソっ!!!


私は気が付けば走り出していた。
あの先生なら、教えてくれるかもしれない。



私はまっすぐとある部屋を目指した。









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