*お題小説*

□え?なにそれ襲えって言ってんの?
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―――すとん



と、隣にいる柴崎の頭が手塚の肩にもたれかかった。



「…麻子?」

「ん」

「寝るか」

「ん」


テレビを見ていた柴崎のまぶたが下がりつつあるのを横目で見ながら、手塚はこっそり笑った。


肩にある頭を自分の胸に移す。


「麻子、ベット行くぞ?」

「…ん、抱っこ」

手塚のパジャマの裾をちょこ、と引っ張る。

「…」


―――これはヤバイ


本人が無自覚なのも困る。


言われた通りお姫さま抱っこで寝室に連れていく。

下がるまぶたを止めたいのか、眉間にシワを寄せる柴崎。


「…どうした」

「…光に、お礼…言わないと…」



どんだけ可愛かったら気がすむんだ、と心の中で思いながらも赤い顔は隠せない。


「寝れば良いぞ」

「ん〜…でも」


寝室に入る。


「大丈夫だ。お礼はちゃんともらうよ」


そう言うと柴崎をベットに降ろし、口づけた。


「…っ…ん」

深いキスに、柴崎もぎこちなく応える。


唇を離した柴崎は眠気もあってか、いつもよりトロンとしていて、無防備で――


―――襲いたい


しかし、当の柴崎は夢の中に入りかけていたので、仕方なく寝ることにした。

横に寝転ぶと、最後の力を振り絞ってか柴崎が擦り寄って来る。


抱きしめると、すぐに寝息が聴こえた。


「おやすみ」


額にキスを落とし、手塚も眠りについた。







fin





いかがでしたでしょうか?

柴崎は眠くなると甘えるタイプであって欲しいです(笑)


感想などくれると嬉しいです(*^^*)

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